「グレイズ・アナトミー9」
<#23 無防備な心 Readiness is All>
今回も、演出も凝っていて、とっても面白いエピでした。
シーズンもラストに近づいているので、人間関係がいろいろ盛り上がってきましたね。
まず前回のエンディングからすっごく気になっていた例の話題、ジョーの顔のけがと胸板王子のDV疑惑ですが・・・これがまた、想像を超えた一枚上手っていう展開が待っていました!
痣だらけで泣き腫らした顔のジョーをソファーに横にしてから、アレックスは一目散に胸板王子のところへ向かいます。
その後、すぐに朝の病院のシーンに切り替わってしまったので、エエッ!?ちょっとどういうこと!?ってなっていたら、話はまず別の話題になってから、ようやくアレックス関連へ。
なんと胸板王子は、重傷を負って、病院のベッドに意識不明のまま横たわっていたのでした。
なぜそうなったのかは分かりませんが、アレックスが彼を病院まで運んできたようです。
そして事件については何も語ろうとしないアレックスでしたが、胸板は大変危険な状態。
怪我の影響は脳にまで達しているようで、ヘタをしたら命も危ないという危機的状況。
このエピを通して少しずつ、状況が明らかになってゆくのですが、要は、腕を掴まれたジョーが身の危険を感じ、胸板に応戦したところ、胸板が運悪く大けがを負った、というのが真相のようです。正確なところはよくわかりませんが、先に手を出したというか暴行を働いたのは胸板の方で、ジョーは身を守る形で結果的に過剰防衛になってしまった、というところでしょうか。
アレックスが言っていたように、一般的には男性の方が女性よりも力は強いので、男性は例えば女性に殴られたとしても、やり返したりせず、あまりひどい場合は逃げる、というのが得策と思います。下手に手を出してしまえば、普通は男性の方が加害者となる可能性が圧倒的に多いと思われるからです。
今回の場合はそうではなかったわけですが。
ジョーは確かに屈折した問題児ではありますよね。
ただ彼女に同情的な見方を敢えてするのであれば、胸板が怒り出した理由って、彼女が自分の生い立ちを隠していた、または嘘をついていた、ということですよね。そんなことに腹を立てるなんて、男としての包容力に欠けていますよ。ちっさいちっさい。
というくらいかな。
この問題提起はユニークだと思います。
確かにメジャー社会問題となっている女性へのDVをモチーフとしているわけですが、その身を守ろうとして、故意に相手を過剰に傷つけてしまったとき、果たしてどのような問題が起こりうるのか、ということを具体的に示していると言えるでしょう。
いやなんだか、硬い文章になってきちゃったし、このテーマだけでずいぶん長くなっちゃったなぁ。すみません。
このほかにも結構面白い事件が今回もモリダクで、特にマシューが企画たフラッシュモブで、エイプリルにプロポーズしたときの演出なんかは、とても爽やかな感動的なシーンでした! たまにジャクソンの微妙過ぎる笑顔が抜かれてて、視聴者はかなり切ない想いになりましたよね。エイプリルとジャクソンの目があった時なんかは、もう、ため息ですよ。
でもエイプリルの輝くばかりの喜びは、嘘じゃないと思う。あんなプロポーズ、されたらYESというよりほかないし、まぁそうでなくても、エイプリルの夢がかなった瞬間ではあるもんね。
しかしこれは、このままスッキリ結婚ってことになるのかしら。
あと、オーウェンのイーサンへの感情により明らかとなった子供に対する思いとか、アリゾナの浮気とか、メレディスの出産今度こそ!とか、まぁいろいろあるけど、ジョーとアレックスの今後の行方が、今は一番気になるところかな。
次回はシーズンのラストエピ。
予告を見る限りでは、今回もかなり深刻なクリフハンガーが用意されているみたいで、もう、気が気でないですわ。
▼本日もお読みいただきありがとうございます!
にほんブログ村