「ホームランド」です。
<#7 過ちの週末 THE WEEKEND>
いやちょっと、すごい展開になってきましたよ!
私の想像を上手に裏切ってくれる素晴らしい演出!
こういうの待ってました的な未知の世界への誘いです。
これからまた二転三転することもあるのかもしれませんが、とりあえず今シーズンの核となる一つの謎が明らかになってしまったので、ネタバレ御免で走り書きます。
ひょんなきっかけから、森林リゾート地の別荘で終末を過ごすことになったキャリーとブロディ。
英雄帰還兵をスパイと疑ってるCIA捜査官と、そのターゲットである兵士ブロディがなぜこんなことになるのかって、ちょっと考えてみるとものすごく強引な展開なんですが、ストーリーを追ってみていくと自然な流れみたいになってるところがすごく上手いですよね。
キャリーはブロディの秘密をなんとかして暴こうと体張ってるんですが、二人で過ごすうち、お互いに惹かれあっていってるっていうのがなんとなく感じられます。
常に緊迫した任務を背負い、ギリギリの精神状態で生きてる二人が、シンパシーを感じあうっていうのは何ら不思議なことではないですから。
ところが朝になってキャリーがとんでもない失態を演じてしまうんですよね。これって心を許してしまってる証拠だとも思うんですが、一般的に考えてもちょっとありえないくらいの絶望的な失態です。会話の中で、彼のお好みの紅茶の種類を言ってしまうという。
ブロディはすぐにその不自然さに気付き、自分を監視していたんだなと分かる。キャリーを問い詰めると、「アメリカ兵が寝返ったとの情報を得て、ブロディを疑っていた」ということを割とあっけなく白状。すると今度はブロディが、何でも聞いていい、正直に答えるから、というので、今度は逆にキャリーがブロディを尋問する形に。
キャリーが疑っていたこと一つ一つにきちんと根拠のある回答をするブロディに、受け答えが完璧すぎる、答えが用意されていたのでは、とやはり疑いを払しょくしきれないキャリー。
そこにソウルから一本の電話が。
実はソウルはメキシコから、逃亡中だったテロリスト、アイリーンを米国に移送中に、いろいろ話を聞き出そうとして一応、核となる証言を引き出し、今回のミッションを命じた犯人の似顔絵を作成させていたのです。その似顔絵に浮かび上がった真実とは…!!
ソウルからその情報を電話で受けたキャリーは、顔面蒼白で別荘から帰ろうとしていたブロディを追い、自分が完全な思い違いをしていたことを伝えます。そしてこの週末は本物だったというのですが、ブロディはもはやキャリーを信じられず、そこを立ち去ってしまいます。
いやこれマジですか!?って感じですよ。私も完全にだまされました。
どう考えたってブロディ怪しかったでしょ。あれはやはりキャリー目線の演出に、こっちまで完全に乗っかってしまったからだったのね。
キャリーはかなり不安定な精神状況を抱える疾患者だけど、ブロディとの関係はわりと安定したものに思えたので、ちょっと残念ではありますが、いずれにしろブロディには家族がいるんだし、難しい関係ですよね、もともと。
とはいえ、ブロディの家族も今、不安定で求心力を失っている状況なのではないのかな。
この二人の関係がどうなっていくのかってことが、私にとっては今後の最大の注目点です。
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