「スキャンダル2」です。
<#11 罪のはじまり A Criminal, a Whore, and Idiot and a Liar>
今回は、大統領選でフィッツ陣営がいかに不正への道を歩んでいったかという振り返りのお話が中心でした。
極悪人のホリスを除いては、もちろん、みんな最初から不正に加担しようとしていたわけではありません。
でも、メリーは結構、そっち側に加担しようっていうのが速かったかな。正直、名門ロースクールを首席で卒業した弁護士とは思えない倫理観ですがね。
とはいえ、選挙戦っていうのはパフォーマンスだし、おおよそ手段を選ばず、市民、国民の支持をより多く得た方が勝つわけで、やってる人たちが、ともかく勝ちたい、何が何でも勝たなきゃ!ってなっちゃうのはよくわかる。そしてこのドラマでも、その辺を描きたかったのだと思う。
でもやっぱり、キャンペーンがいかに醜悪で手段を選ばないものだったとしても、投票の真正さというのは民主主義の最期の砦であり、そこを侵しては決していけないのだけれど、選挙戦を闘っていると、その境界が分からなくなってしまうんですよね、それが言いたいのだと思います。
ただ、、、またこんなことは言いたくないんだけど、フィッツ陣営が絶対彼を勝たせたい、彼は世代にたった一人の本物の逸材だからっていう風に評価するたびに、私はなんだか引いちゃうし、ふーん。。。と冷めた目で観てしまう。
それほどの男だろうかってね。
私個人的には、今回もフィッツに心底ガッカリしたシーンがあって、それは、フィッツが大統領選の敵方にリードを許していて、ちょっと焦って苛立ってるからといって、選挙スタッフを怒鳴りつけるシーン。
真の大物だったら、自分を支える弱き従事者に向かって、あんな態度、絶対に取らないと思う。
上の人間に楯つくってのはそれなりにカッコイイけど、目下の人間へのパワハラってホントにちっちゃい人間のすることだし。
こんなことで自由世界のリーダーが務まるもんなんですかね。
悪いけど、私の周りの小さな世界の中でも、フィッツよりもよほど信頼できて人間的にも大きいリーダーは何人かいますよ。なんで彼が「世代を代表するリーダーとなるべき逸材」と言えるのか・・・
確かに、フィッツが公開討論の場で、相手の弱点をののしるような台本を敢えて避けて、軍人パイロット時代の心の弱さ、そしてその弱さを知っている人間だからこそ持っている強さを語った時は、あぁ、やっぱこの人、ホントは心根の優しい人なんだなって思ったし、自由世界の強きリーダーにも、そういった優しさは当然必要だとも思いました。共和党員にしては人権意識も高いし、かなりバランス感覚に優れてるところもあるからね。
まぁでもそれくらいですよ、彼のいいところは。その優しさに裏付けられた強さっていうのも、贔屓目に見ても発展途上ってところじゃないでしょうか。
ま、そんなわけで、毒りんごへの道をたどるフィッツ陣営だったわけですが、現代の描写としても、ちょっとしたことがありました。
もう別れたと思っていたオリヴィアとエディソン・デイヴィス議員ですけど、エディソンがまだかなりご執心というか、もう決めていたらしく、なんとオリヴィアにプロポーズしちゃった。
一方で、フィッツはメリーに離婚を切り出した…ってまぁ、フィッツは弱ってるし、ちょっと魔が差しただけかもしれないけど、本心ではありますよね。
次回の予告では、オリヴィアが立て爪リングを持って眺めているようなシーンがあったから、恐らくリングを渡すくらいまでには進むんでしょう。実際、結婚は難しいと思いますけど。
大統領の離婚なんてもっと難しいですよ、手嶋さんもおまけコーナーでその辺、語ってましたし。
とはいえこのシーズンもまだ折り返し地点だから、これからさらにいろんな展開があるんだと思います。
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