「華麗なるペテン師たち」ファーストシーズンです。
<#3ジンクス無用 Picture Perfect>
今回は美術品、というか絵画にまつわるちょっとハイソな(?)詐欺事件でした。
ミッキーたちの詐欺師集団、特にミッキーは、ペテン師として独自の掟を割と厳格に守っています。
その「掟」というのは、困っている人をだますな、というようなことで、本当にお行儀のいい人たちだなぁと感心します。そう、ミッキーたちのターゲットは常に、大金持ちの悪人でなければならないのです。
ところがアルバートとアッシュが、その掟を図らずも破ってしまったために、ミッキーの中ではジンクスが渦巻き始めていました。
アルバートやアッシュもそれは重々分かっていたのですが、ターゲットを間違えたのです。
ミッキーはそのことをずっと気にしていて、離婚調停がなんとなく上手くいってないのもそのせいじゃないか、と考えるようになります。結構、というかかなり繊細くんなんですよね。
しかし本業の詐欺の現場となると一転、きちんと本領を発揮するのがミッキーのすごいところ。
ダニーが持ってきた美術案件も、最初はまったく乗り気でなかったくせに、ミッキーの一言で上手く転がし始めてしまいました。
今回の案件は割と複雑で・・・というかいつもそれなりに複雑なのですが、近代画家モンドリアンのウソの作品を偽造することで、ピカソがキュービズムを提唱する以前に既にモンドリアンが抽象画を描いていた、という事実をでっち上げることで、その偽造されたまったくのニセモノ絵画を大金持ちのコレクターに売りつけよう、というものです。
これって、相当ハードル高い詐欺ですよね!
モンドリアンの画風を守りつつ、新しい絵を創造しようっていうんですから!
ムリムリ!!
ところが、こういうことを専門にやってる人っているんですね。(いやホントにいるのかは知りませんが)
偽作の画家みたいなことを商売にしている、とーっても胡散臭い詐欺師画家が登場します。
この人は、半身不随、神経麻痺を装って、警察からの尋問も受けないでいる、という根っからの詐欺師なのですが、このミッキーたちの計画に乗り、モンドリアンの偽作を作り上げます。
オイルサーディンとか砂浜の砂とかを使ったりして、それはもう用意周到。
なぜかその詐欺画家は、素っ裸で絵を描くんです。
ホント、変な人!!
こういうディテールが笑えるんですよね~
そして見事!モンドリアンの偽・抽象画を作り上げちゃうんです。
抽象画だし、ちょっと見ても、それが本物ぽいんだか上手いんだかよくわからない。
なかなか練られた脚本だと思います。(笑
彼らの仕事って、いつもってわけじゃないんだろうけど、文化的な香りが漂うのが、なんとなくいいとこついてるっていうか、くすぐられちゃう感じ?なんですよね。
ジンクスも払拭できたみたいだし、これからも清く楽しく美しく、この詐欺師活動を続けていくのかな!
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