シリアのエピソードは前回のアラビア紀行で載せました。
旅のスタートに戻って、今回は、ヨルダンです。
アブダビ駐在1年目に休暇をいただき、周辺のアラブ世界を見て歩きました。
同僚からは、「休暇を取ってまでアラビアかい」と突っ込まれました。
変人と思われていました。
普通の人は、休暇はバカンス気分でヨーロッパへが多かったですね。
変人なので、まず、ヨルダンに到着です。(ヨルダンの方見ておられたらすみません。)
知人がヨルダンで仕事をしていたので、彼が気を使ってくれて、死海の海岸へ連れて行ってくれました。
皆さんご存知だと思いますが、非常に塩分が濃い海水で、誰でも浮きます。
対岸にはイスラエルがあり、当時も戦時中のような空気感がありました。
日常生活から危険がつきまとう世界です。
どんなホテルに泊まったのかよく覚えてないのですが、チェックインした後に、地元では有名なカラア山の頂上にある昔の城塞の後(元アクロポリス)に行ってみました。
かつては、ローマ帝国の一員でしたので、AD2世紀ごろ皇帝アントニヌスが建立したローマ劇場を見学、パレスチナ人のベテランガイドに声を掛けられ、ガイドをお願いし、翌日には、行きたかったペトラという遺跡見学への手配をお願いしました。
ガイドさんはイェルサレムからアンマンへきて14年のベテランでした。
アンマンからペトラへは3~4時間かけて車で移動です。
この旅程は非常に厳しかったです。
前日の夕食に取った羊の肉か水にあたったようでしたが、折角来たので体調不良のまま出発し、なんとかペトラ見学を終えてアンマンまで戻ってきましたが、その日は、朝食、昼食、夕食は取れませんでした。
それでもペトラ遺跡は素晴らしかった。
ハリソンフォードのインディージョーンズという映画でもロケ地として重要な役割を担っていた場所でした。
昔の人の知恵と技術には頭が下がる思いでした。
ペトラ遺跡の人工的な造形もさることながら、そのペトラ遺跡に繋がる道すがらにも、自然の神秘的な幾層にも重なるカラーの断層も素晴らしかった。
ペトラに向かう壁と壁の間を通って目的地に行くのですが、以前書いた鎌倉の切通に少し似ていました。
写真も多く取ってきたのですが、お見せ出来なくて、いずれ機会があったらお見せします。
素晴らしい景色と虹色断層。
体調は不良でしたが、素晴らしいものに触れて来てよかったなとの感慨にふけったのを覚えています。
その日の夜は、翌日のシリアでの危険な出来事が起こるなんて思ってもいませんでしたから、平和な夜を過ごしていました。
もし占いを知っていれば、危険をさけれたかも。
人生何が起こるか分からないですね。
皆さんも今日一日を悔いの残らないように過ごしてくださいね。
次回、アラビア紀行(5)はシリアの次のエジプトをお送りします。
ピラミッド、スフィンクス、水牛、パピルス、世界の至宝が盛りだくさんです。
感謝
厳 朱零のmy Pick