みなさんこんにちは、栃木県鍼灸師会のブログです。

 

令和6年10月6日(日)に、栃木県庁からほど近い栃木県総合文化センターにて行われました、第2回生涯研修会・市民公開講座と、鍼施術体験会・鍼灸相談会の様子をご報告しますね。

 

開場入り口の案内ボード

当日参加のメンバーが、秋らしく飾ってくれました。

 

この日のテーマは

「思春期性教育講座

~若手産婦人科医による、全力の性教育~」

というもので、講師は昨年に引き続き、

佐野厚生総合病院産婦人科の木佐美祥先生です。

 

講師を紹介しているのは、伏見雅志理事です。

この日は講演会の座長を務められました。

 

講演中の木佐美先生と会場の様子。

ご家族でご参加いただいた方もおられました。

 

会場の様子。

受付けにはハリネズミ君もちゃんといますね。

良く見ると、あちこちにハロウィン風の飾りがあります。

 

 

性教育というテーマについてはブログ筆者の私も、なかなか取り上げにくい感覚がありました。

講師の木佐美先生が講演中に指摘されたのは、現在中学生や高校生のお子さんを持つ親世代が受けた性教育では「性は秘匿するもの、十代では触れてはいけないもの」とされてきたことが少なからず影響しているのではないかということです。

産婦人科の臨床の中で、望まない妊娠で傷ついてしまう若者(主に女性)を多くみてこられる中で、「~してはいけない」と禁じるだけではそうした方たちを救えないとの思いに至ったのだそうです。

 

それでは、どうすれば良いのか。

 

隠したり、禁じたりするのではなく、

正しく教える、正しく学ぶ。

その上で若者自身が自分の身を守れるようにする。

相手のことを思いやり、適切な行動を選べるようにする。

 

これはまさに”教育”そのものですね。

 

今回ご参加の方の中には、学校の教員の方や、元保育士の方など、教育関係の方もおられました。

子どもの成長を見守る方々に、木佐美先生の思いが伝わってくれると嬉しい限りです。

 

閉会にあたり、鍼灸師としての立場で感想を述べる吉田健太郎副会長。

 

吉田副会長は”子宝の鍼”として妊娠を望まれる方のケアに注力されています。

命を授かる臨床に携わる鍼灸師として、若いころに臨まない妊娠をして受けた処置がもとでその後の妊娠に難儀されている患者様のことなど、ご自身の臨床経験からの報告もあり、会場の参加者の皆さんもうなづきながら聞いておられました。

 

昨年に引き続き、今回2回目の市民公開講座となりました。

私たち鍼灸師が研修として学ぶものを、一般市民の方にも聞いていただくという企画ですが、こうした活動を通して私たち鍼灸師がどういったお悩みに応えているのか、どのような知識をベースに臨床で患者様にご対応しているのかなど、皆様に理解を深めていただくきっかけになってくれることを望んでおります。

来年度以降もどのような形になるかは未定ですが、またご一緒できるように頑張ってみたいと思います。

こんな話を聞いてみたい、などリクエストがありましたら、このブログのコメント欄や、栃木県鍼灸師会のホームページからご意見をお聞かせくださいね。

 

 

 

 

 

午後の鍼施術体験会の様子。

受付けにお客様が来られています。

 

会場のディスプレイ。

紅葉やハロウィンのモチーフが並ぶと、いかにも10月らしいですね。

 

展示コーナー。

鍼灸にまつわる本や、経絡人形、乾燥ヨモギ、モグサ、お灸など。

小児はりの実物なども並んでいます。

 

オリジナルぬり絵。

この日の午後は子どもさんの来場がなくて、出番がありませんでした。

”次こそは!”と意気込んでいるハリネズミ君やラクダさんです(^^♪

 

それでは、また。

栃木県鍼灸師会のホームページでした。

 

 

 

 

 

 

みなさんこんにちは。

栃木県鍼灸師会のブログです。

 

昨年に引き続き、今年も壬生町総合公園陸上競技場で行われた、がん征圧・がん患者さん支援イベント「リレーフォーライフ」に参加して参りました。

 

昨年の様子はこちらでお読みいただけます。

 

 

今年のリレーフォーライフは9月14日(土)正午から翌15日(日)にかけて行われました。

 

高い気温と湿度の中でしたが、40を超えるチームが参加して、24時間のリレーウォークが始まりました。

まずはサバイバー(がんと闘い、がんと共に生きて行こうとする方)の皆さんによるサバイバーズラップから。

 

横断幕を手に、力強く歩くサバイバーのみなさん。

 

リレーウォークには、サバイバー以外にも、そのご家族や支援団体の方、臨床検査技師やリハビリテーション専門職、看護師さんや看護学生さん、薬剤師さんや透析クリニックのスタッフの方々などの医療従事者、

それから、生命保険会社や製薬会社の方、社会労務士さん、化粧品会社の方など様々なチームが参加していました。

 

こうしたがん患者さんを支える存在をケアギバーと言います。

鍼灸師会はケアギバーのチームの一つとしてリレーウォークに参加していますが、実は鍼灸師にはもう一つの”顔”があります。

 

それは私たち鍼灸師はがんと闘う方を支えるケアギバーであると同時にケアギバーの皆さんの元気を支える存在だ、ということなんですね。

がん患者さんを支えるご家族や医療従事者の方々が、疲れ果ててしまっていては患者さんを元気にすることはできませんものね。

だから、患者さんご本人だけでなく、支える方にも私たちはケアを提供するのです。

こうしたサポートのありかたを「間接支援」と言います。

 

 

鍼灸師チームのフラッグを手に歩く小堀誠会長。

 

午後半ばから参加の福嶋成典理事。

 

夕方からご参加の平木直美先生とお子様たち。

 

今回は平木先生や田渕佳子女性部長など、子どもさん連れで参加の方が何名かおられ、楽しく語らいながら歩く光景も見られました。

会場にはキッチンカーが来ていたり、ステージでミニコンサートが行われていて、ちょっとしたお祭りのような雰囲気で、とにかく明るくて、子どもさんも楽しめるんですね。

 

会場に光をともす、数々のルミナリエ。

 

夜になり、歩行路内周や競技場スタンドに並べられたルミナリエに明かりが灯ると、会場は美しくそして厳かな雰囲気に包まれます。

 

ブログ筆者は今年も深夜の会場を歩いたのですが、このルミナリエの光を眺めながら、この数年の間に鬼籍に入られた方々のことを思い出したりしておりました。

ペーパーバッグからぼんやりと広がる優しい光のせいでしょうか、数年前にこうして一緒にリレーウォークをなさっていた先輩鍼灸師の方がすぐ近くにいて、今も一緒に歩いているようなそんな感覚があり、その存在を近くに感じられた数時間でした。

 

東の空が明るくなり、朝がやってきました。

 

夜明けの空に、虹がかかって見えました。

 

夜が明けて、日曜日の午前。

私たちの”もう一つの顔”の活動が始まりました。

鍼の体験施術の様子。受付は福嶋理事。

 

鍼灸マッサージ師会の野上有子先生もお手伝いに来てくださいました。

 

施術の様子。ふくらはぎのケアを行う江河青年部長。

奥ではブログ筆者(株木)が腰のケアを行っています。

 

施術後、症状の変化を確認したり、セルフケアの方法をお伝えします。

 

この日はサバイバーさんや看護学生さん、医療従事者など30名の方にご利用いただきました。初めての鍼を受ける方も多く、皆さん笑顔で帰られました。

 

ちなみに、私たちが鍼施術体験に取り組んでいるあいだ、鍼灸師会チームのフラッグを預かって歩いてくれたのは、筆者の息子(高3)でした。

高校生のうちにこうしたイベントを経験できたのは、彼にとっても良い経験だったようです。

 

 

実行委員会からの感謝状を受ける小堀会長。

 

リレーフォーライフ実行委員会より鍼灸師会チームに感謝状が贈呈され、代表して小堀誠会長が受けられました。

 

今回初めて参加された方より

「リレーフォーライフのことは知っていて、その様子なども聞いていましたが、実際に来てみることでわかることがたくさんありますね。がん患者さんを支える人がこんなに様々なかかわりをしていることが目の当たりに見られるのは素晴らしいことだと思いました。それに、意外と子供も楽しめますね。」

とのご感想をいただきました。

 

 

来年も可能であれば鍼灸師会として、リレーフォーライフに参加したいと考えています。

ブログをお読みの皆さんも、ご都合がつくようであれば会場に来てみませんか?

少しのお時間でも構いません、歓迎しますよ。

 

 

それでは、また。

栃木県鍼灸師会のブログでした。

 

みなさんこんにちは、栃木県鍼灸師会のブログです。

 

9月5日(木)に、宇都宮市今泉町の宇都宮モノリスにて、関東信越税理士会栃木県支部様の健康セミナーが行われ、本会の大島謹一普及部長、田渕佳子女性部育成部長、ブログ筆者(学術担当:株木)が講師を務めさせていただきました。

 

関東信越税理士会 栃木県支部連合会のホームページ

 

この日のセミナーのタイトルはこちら。

「鍼灸について学んでみよう ~健やかさは最良の自己投資~」

ご参加いただいた税理士の皆さんは企業の経営者の方々とのお付き合いも多く、お金の活かし方についてもお詳しいことと思い、このようなタイトルにしました。

 

会場の宇都宮モノリスの様子です。

 

この日の会場は宇都宮市東図書館からほど近い宇都宮モノリス。

結婚式にも使われるところで、高い天井からシャンデリアが下がり、大きな窓からは燦燦と陽光が差し込むとてもきれいな会場でございました。

 

まずは参加者のみなさん、それぞれの体質をチェック。

 

手始めに簡単な質問をご用意して、それぞれの方に当てはまる不調があるかを確認します。

あてはまる項目の多い、少ないによって、東洋医学でいうところの、「気虚:ききょ」や「気滞:きたい」、「血虚:けっきょ」などの体質に該当するかがわかる、というミニゲームです。

皆さん、結構真剣に壁に投射されたスライドをご覧になっていますね。

 

「気:き」、「血:けつ」、「水:すい」の概念や、「経絡:けいらく」や「経穴:けいけつ」について簡単にご説明したところで、「エキスパートタイム」。

専門家の出番です。

 

 

デモンストレーションを行う大島普及部長。

 

手足の経穴(ツボ)の反応を確認しながら、パイオネックスという非常に短い鍼がついた絆創膏を用いてツボを刺激し、首や肩、腰などの可動性を見る見るうちに変えて行くというデモンストレーションを行ったのは大島謹一普及部長。

長くマラソン大会での選手のケアなど、スポーツ鍼灸の場に関わってきた専門家です。

殆ど見えないほどの小さな鍼の刺激で首の動きが変わると、会場の皆さんから感嘆の声が上がっていました。

 

続いて登場した二人目のエキスパートは女性部育成部長の田渕佳子理事です。

 

小児はりのデモンストレーションを行う田渕理事。

 

田渕理事は子どもさんむけの刺さない鍼の専門家で、大師流という流派を修められたエキスパート。他県からも田渕理事の施術を受けに多くの患者さんが訪れています。

 

子供さんのアレルギー疾患や心身の不調のケアなど、小児はりについての田渕理事の説明に多くの参加者の方が頷いて聞いておられました。

田渕理事が用いたのは、実は結構大きめの釘のような鍼だったのですが、デモンストレーションとして実際に田渕理事に腕などに触れられるとその優しい刺激に、みなさん次々と笑顔になります。

施術を受ける子供さんたちも、「手でなでているだけなんでしょ。」と思うくらい優しい刺激なんです。

 

お灸の説明のスライドを見上げる参加者の皆さま。

 

お灸の素材やツボの名前などのクイズで、一とおり盛り上がって、最後はセルフケアの方法のご紹介。

 

ツボ押しのご紹介。

お灸に適したツボなどもありました。

 

ツボの見つけ方や押し方をテーブルを回って説明する筆者。

皆さん真剣に聞いて下さっています。

 

サブタイトルの「健やかさは最良の自己投資」の意図について。

健康は損なわれてしまうと、ご自身やご家族の生活にもお仕事にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

定期的な健康診断や人間ドックにかかっていただいたり、専門家によるメンテナンスを受けていただく。こうしたことにはそれなりにコストはかかりますが、それ以上のリターンが得られるのではないか、ということなんですね。

鍼灸のケア、とてもお勧めですよ。

 

 

とても華やかな会場と和やかな雰囲気で行われたセミナーに参加させていただき、私たちが日々ご提供している鍼灸施術のことや、東洋医学のことなどをご紹介させていただきました。

慣れない会場の雰囲気に少し緊張もしましたが、大変貴重な経験であったと思います。

こうした機会を与えて下さいました、関東信越税理士会 栃木支部連合会の皆さまに深く感謝します。

 

確定申告の時期など、税理士の皆さまには大変お世話になっています。

また、その時期には皆さまの心身にも相当なご負担がかかってしまっておられるのだろうとお察しいたします。

何かお力になれることがあれば、と思う講師3名でした。

 

それでは、また。
栃木県鍼灸師会のブログでした。