どうも、とっちゃんぼーやです。
今回はヤバいですよ。
何がヤバいかというと、ついに、、レゴ「アイランドエクストリームスタント」シリーズの複数セット(全て中古)を一気に手に入れることができたのです〜!
どどんっ!
え、なにこのシリーズですって?
知らない方のために今日はテッテ的(徹底的)に解説します✨!!
1.アイランドエクストリームスタントシリーズとはなんぞ。
アイランドエクストリームスタントシリーズは2003年に現れた刺激的でエキサイティングなシリーズでした。
華やかな色使いのかっこいいビークル、スケボーに三輪バイク、グライダー、サーフィンといったイカしたエクストリームスポーツの数々…
そして、個性的な主人公に、謎の敵。
しかしながら、おそらく日本ではあまり市場に出回った印象はなく、レゴラーでも知っている人や所有しているという人は稀な存在…。
その細かな設定はおろか、登場人物の名前さえ、日本の当時の少年少女は知ることなく大人になったことであろう…しかし、あのシリーズの魅力にいまだに取り憑かれているレゴラーも多いのではないだろうか。(そのうちの1人が私)
(謎の敵ことブリックスター。)
(トライクを運搬する奇抜な大型トレーラー)
そんな不思議でスーパーかっこよくて、魅力的なシリーズ、それが「アイランドエクストリームスタント」だっ!✨
2.PCゲーム「アイランド」の発売。
実は、2003年の発売の遡ること6年前の1997年に「アイランド」というレゴ社初のパソコンゲームが発売されています。
当時、レゴ社は経営不振のいわゆる「暗黒期」真っ只中であり、レゴブロックのみならず、多方面に事業を展開し始めたころでした。
その中の一つにゲーム業界への参入があったと言われています。その記念すべき第一弾が、「アイランド」なのです。
ゲームは全てで三作品あり、
「アイランド」、
「アイランド2 ブラックスターズリベンジ」
「エクストリームスタント」の順番でリリースされました。
この三作品目に合わせる形でレゴブロックとしても市場に展開し始めたということになります。
3.そのストーリーとは…。
気になるそのストーリーと設定についてですが、日本で発売された書籍やカタログ等からシリーズの設定等を知ることは難しく、それを知るためには先述のゲーム三作品から紐解いていく必要があります。
まず、ゲームの公式設定(WikipediaやLEGO MANIAC MAGAZINE等を参照しました。)によれば、
「レゴアイランドでピザ配達人の仕事をしているペッパーロニ少年は、島に囚われている囚人、ブリックスターに食べ物を与えてはいけないことを知らず、ピザを届けてしまう。
(ペッパーロニ少年)
ブリックスターはそのピザを使って脱獄する(どゆことや)。
脱獄したブリックスターは島を破壊して回る。
ペッパーロニ少年はブリックスターを止められるのか!?」
というのがざっくりとした内容となっています。
アイランド2もほとんど同じ内容で、1の最後に投獄されたブリックスターがまたピザを使って脱出(なんか、ホットチリで錠前を溶かすとかそんな方法…だったような)し、また街を破壊し始めます。それをまた捕まえるという話です。
(ブリックスター。左手は青色。)
三作目である、「エクストリームスタント」はちょっと違って、レゴアイランドでは「エクストリームスタント」という映画の撮影が始まり、見事にキャスティングされたペッパーロニ少年がバギーや車、バイクを乗り回してスタント撮影をこなしていくというストーリーになっています。
ただ、なぜなのかブリックスターはシャバに出てきていまして、一緒に映画撮影してたりします。
しかし、ブリックスターは裏で恐ろしい計画を進行させていて、島の創設者であるインフォマニアックという人物を誘拐し、自分が作ったタワーに籠城します。そこへペッパーロニ少年が救出に向かう…という話の展開になっています。
三作品ともその本筋のストーリーに絡めてミニゲーム等がたくさんあってボリューム感のある作品に仕上がっているようです。(私はプレイしたことありません、プレイ動画見ただけ😅)
4.知られざるアイランドの裏設定…
ゲームのストーリーはなんとなくわかったけれども、なんか腑に落ちないというか、ふわふわしてるなぁ、と思った方もいらっしゃると思います。
私もストーリー等を調べる中で、
「そもそも、ブリックスターはなんで投獄されているんだ?」
「インフォマニアックおじさんはどうして、創設者(founder)と呼ばれているんだ?いったい何者…?」
など、頭ぽかーんとすることが多く、まあこんなもんか?と思っていました。
そして、さらに調査を進めると、驚愕の真実が見えてきました。
インターネットアーカイブ(過去の雑誌等を閲覧できる英語のサイト)でゲーム「アイランド」のマニュアル本を閲覧可能なのですが、その中にコミックが収録されており、アイランドの前日談が語られているのです。
また、
「Adventure of LEGO ISLAND backstory」
という文章も同サイトに存在し、コミック版では語られていないゲーム「アイランド」に至るまでのあらすじが克明に記されていたのでした。
コミックスはマニュアル本に載っていたことからも公式設定であることは明白ですが、後者の「バックストーリー」も製作者の1人が書き下ろした完全なる公式裏設定であることがわかりました😳!
5.アイランド創世記
“バックストーリー”は「私」を主語として一人称で書かれていて、のちにそれがインフォマニアックおじさんだと判明します。
最初のほうの文章を翻訳要約すると、「私はレゴと書かれたおもちゃをトイメーカーから受け取った最初の子供だった。トイメーカーに私は“よく遊べ”と言われた。トイメーカーにおもちゃをもらう前、私の目の前にはただただ広大なファンターシー(ファンタ海)が広がっていたのだ。そこに私はおもちゃを使って小さなアトール(島)を作ったのだ。」と私(=インフォマニアック)がレゴアイランドを創造していく様子が記されています。
つまり、私というのはレゴで遊ぶ我々のことを指している…!?
このへんのメタい感じとか、レゴムービーを連想させるところがありますよね、結局はおもちゃのレゴの中の話ですよ、というこの展開。
本ゲームはそれ以降のレゴ界隈に多大な影響を少なからず与えてそうなことが既にうかがえますね。
6.ブリックスター誕生、そして仲違い…。
“バックストーリー”ではさらにインフォマニアックがブリックスターを創造したことが記されています。
インフォマニアックは島で一緒に遊ぶ友達を作ろうとして、ブリックスターを創造し、最初は仲良く一緒にビルドをしていたようです。
インフォマニアックは色んなことをブリックスターに教え、ブリックスターから「なんでも知ってる物知りだから、“インフォマニアック”だね!」と名付けられます。
(インフォマニアック。私が持っているものはジャンクで購入したので顔に傷あり😫)
しかし、インフォマニアックがさらに人々を創造しようとするとブリックスターは反発。
「別の友達をつくるだと??君が俺を作ったようにか?俺だって君と同じくらい一緒にここにいるじゃないか!俺は自分で道を切り開いてきたんだ!それに君を名付けたのは私だ。」
ブリックスターは自分が「何者かによって創造された」事実が納得できないようでした。
この一件からブリックスターは別の島を築き、違うコミュニティを創造し、彼が作った人々に「インフォマニアックが私のブロックを奪った。だから取り返してもいい。盗むことは正義だ。」と教えました。
今思えば、レゴの街・シティシリーズって窃盗犯が多いですよね。
初期のテレビCMで初めて出てきた犯罪も窃盗犯だった、という証言もあります(知人が教えてくれました。)
全てはブリックスターの教えだったのか…
(シティに蔓延る悪意の元凶はブリックスターだったのか…?)
7.悪意の醸成
インフォマニアックと仲違いしたブリックスターは悪意を加速させます。
彼は海賊を作ったりして、アイランドを幾度となく襲います。
ブリックスターはレゴの社会の悪の根源みたいな存在ですね。
そんな中、アイランドはアイランドで進歩を重ね、発展していきます。
アイランドはブリックスターの襲撃に怯えながらも楽しい社会を築いていきます。
それでも、インフォマニアックはブリックスターをまだ友人だと思っていて、友人が元に戻らないことを嘆いています。
ブリックスターがインフォマニアックのブロックを盗んだ時もインフォマニアックの番犬が彼の左手を取ってしまったことを申し訳なく思っているようでした。
(インフォマニアックの番犬に噛まれて左手は別の青い手を装着している。)
インフォマニアックとブリックスターの関係性がどことなく悲しいですね。
8.ある一つの伝説として…
ここまで考察してきて、この「アイランド」シリーズのいかに奥深いかが私もよくわかりました。
ただ、レゴブロックに一つのユニバース(マーベルユニバースみたいな)があるとすれば、間違いなくその創世記に位置する話だとおもえますが、あくまでも1シリーズの裏話であって、それがレゴ全ての起源となる話というわけではないということは認識しておきたいですね。
ある一つの伝説として、私が述べたように解釈すると面白いですよね。
インフォマニアックって、もしかしたら私たちビルダーのことで、何もかも破壊するブリックスターはビルダーに向けられる悪意(ペットに作った物破壊されるとか、意地悪な友達に壊されるとか)であったりと、ビルダーとしての自分の身の回りにも当てはまるような気さえします。
何よりも、レゴは「スクラップアンドビルド」で繰り返しいろんな作品を作っては壊し作っては壊しの繰り返しですよね。
その工程ってまさに、インフォマニアックの創造とブリックスターの破壊との関係性そのものだと思います。
インフォマニアックもブリックスターも実は紙一重の存在なんですよね。
憎めねえぜ、ブリックスターさんよ…!!!😢
とまあ、ここまで考察してきましたが、結局は一つの解釈というか、お話ですよ〜というのは改めて念押しておきたいですね。
この考察すら、私の単なる考察にすぎませんし、私の翻訳が間違えてる可能性だってあります…😅
そもそも、レゴ社って、それぞれのシリーズについて一貫した設定があるようでなかったり、国によって違ったり、めちゃくちゃで、結局は遊ぶ人に全てを任せる、ということなんでしょうね。
「よく遊べ」
ということですよね😁
なので、私もこれから自分が自分のレゴの世界の“インフォマニアック”になって、自分だけの楽しい世界をどんどん築いていきたいですね!😏
さて、今日はこれにて終了でございます。
私の考察の元になった文書は、ネットで検索すれば簡単に出てきます。
私が言及しなかったペッパーロニ少年のことなどそのほかにも詳細な物語が書かれていますので、お時間ありましたら是非!
あ、そういえば、セットの解説全くしてねえや…
長くなるので、それはまた次回に!
それではチュス!