21g | [BRAVE HEART]

[BRAVE HEART]

風林火山
   男はいつもこうありたい・・・

   The weight of the soul


誰もがいつか失う重さ・・・・


命が消えるときに人は、

   21グラムだけ軽くなる。



BRAVE HEART  

ふと、久々に見ました。


女性は突然の事故で夫と、二人の娘を失った。


夫の心臓は、病の男に移植される。


そして、結果、男は人生を取り戻す。

夫と娘を殺したのは、前科のある男。


自らの罪の意識を救うため、

熱心に信仰にすがっていた。


しかし、結果、

彼は神に愛されることなく再び罪を犯してしまう。

残された、絶望と憎悪。
加速する、恐怖と震え。

映画の冒頭から結末を予感させる表現は、

うまく、クライマックスに近づいていく緊張感を高める。


そしてまた、

始まりと終わりの差を強く印象付けることにもなる。


そう、始まりと終わり、動いたのはごくささやかなこと。
様々な出来事が起きたように思えて、

結論としてもたらされたのは、ほんの小さな変化だった。

意志のないはずの存在が、

残したかったものがなんだったか。

ささやかな変化、ささやかな救いに、

大きな愛を感じずにははいられない。



2003年、子供がいなかった自分が手にしたこの映画。

今では大切な家庭がある立場で見方が大きく変わりました。


21g・・・


その重さが 『魂』 といわれるものの重さだとしたら・・・ 

もしもそうなのだとしたら…
自分の命が消えるときに失う21gは
21gという僕の魂の重さとして
自分が愛した人たちへの

   豊かな愛の記憶    として
そっと残してあげられる永遠の贈り物。

そう考えるならば、それはとても幸せなことだと思う。