とっさんの幸せ。 -9ページ目

安堵の意味。

 何度とかけても留守電メッセージが流れる……



…………日にち間違えた? 
いや、まさか。 
   携帯メールで確認。 

……………合ってる。 


寝てるのかな? 


待つこと数時間。 

………………反応ナシ。 

 思い切って、彼の部屋に向かうため、原付を走らせた。 

あれっ? そして安堵。

あの寒い日。 

彼と別れて、私はいつも通り仕事に戻る。

……そして約束の日。 
私は休みをとっていたため、昼間時間を決めようと思いtel。 


………………でない。 

あの日…

どうして、会えなかったんだろう。 



いつもの様に朝まで働いている私は、彼を見送った。 
外には雪が降りだし始め、確か彼との会話にも この話題があった気がする。 『雪降ってるし、自転車で転ばないでね!じゃあまた明後日』



 明後日とはバイトではなく、大学のスキー部の合宿に行くため、年末年始どころか、クリスマスにも会えない私達が、少し早くお祝いするために 会う約束をしていた日だった。 



   ………でも


その日を境に私達は、いや、彼は変わってしまった。 実はその前の休みの時も突然会えなかった。彼は寝てしまっていたと言っていたが 起きてる気配はあったのだ。 


 あの雪の日から全てが少しずつ崩れていった。 

私達の関係も、私の心も。