今日は節分。
豆まきをして
災いや病気、
そして心の中にいる
泣き虫鬼やわがまま鬼、おこりんぼ鬼なんかを
追い出さないと!
という風に
鬼は悪いものの象徴とされますが
こんな鬼もいましたよ♪
『おにはうち ふくはそと』(むかしばなし)
文:西本鶏介
節分の日にまく豆もない、貧乏な夫婦。
せめてかけ声だけでもと緊張しながら発した言葉は…
ありゃりゃ~
あちらこちらで豆をぶつけられていた鬼達は
聞き逃しませんでした!
「しめた。隠れるところがみつかったぞ。」とこのウチに飛び込みます。
何もおもてなしができない夫婦。
ユーモアとあたたかさが詰まったやりとりのあと
鬼のこんなひとこと。。。
「鬼だって 一軒くらいは 幸せにできる力があるぞ。
いくら福の神でも 日本中の家を 幸せにするのは むりじゃ。」
鬼のおかげで夫婦はいつまでも幸せに暮らしたということです。
この夫婦だけでなく、
きっと、
読んだ人の心も幸せにしてくれます。
豆まきのあと、
鬼が怖くて怖くて心が震えている子がいたら
このお話、聞かせてあげたいな。