野村克也「私の教え子ベストナイン」(2013) | 北条得宗家の鎌倉めぐり

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ノムさんの他界にあやかって地元の本屋に並んでいた。減りが速く、まず光文社新書であるこの本から見てみたけど、実際に取ったのは『なにもできない夫が、妻を亡くしたら』(2018)だった。そのことは次の投稿にもちゃんと書いておいた。ベストナインなのに、最初は大した選手でなかった奴らを大成させたあたり、只者ではないな。帯にある「僕もノミネートされて光栄の極みです」とかいう宮本慎也さえ古田敦也と同様に大学から社会人に行って、そこから指名された。ヤクルトのフロントとの確執を経ながらもノムさんが強行で採ったのだ。実際に採るのは球団でドラフト会議だけど野球は詳しくないからよく分からん。冗談抜きであの選手どうだったとか聞かないでくれ頼むから(自分でも訳ワカメ)。

 

 

では読んだうえでの私なりのベストナイン。名付けて「ノムさんオールスターズ」だ。だいたい南海ホークスの選手なんて「門田博光」しか知らんがな。もう、まったく、よく分かりませんな。音楽同様に私よりぜんぜん詳しい人は他にもいるので、あしからず。では決めさせていただきますか。もうこうなったらテキトーなので、お願いだから決めたことにボロクソ言わんでくださいな。ちなみに能力はそれぞれ全盛期として考える。

 

【投手編】

 

先発:田中将大

先発:岩隈久志

先発:石井一久

先発:吉井理人

先発:井川 慶

救援:高津臣吾

 

【野手編】

 

1番 辻 発彦 セカンド

2番 稲葉篤紀 ライト

3番 古田敦也 キャッチャー

4番 オマリー  ファースト

5番 ハウエル サード

6番 山崎武司 指名打者

7番 新庄剛志 センター

8番 土橋勝征 レフト

9番 宮本慎也 ショート

 

ジグザグ打線が理想なのに、なぜか左打者が4番と5番で続くな。話を「ノムさんオールスターズ」に戻すと、他にヤクルトの投手は「川崎憲次郎」と「伊藤智仁」という投手がいたそうですが、川崎憲次郎はシュートの影響で故障。特に中日ドラゴンズでは使い物にならないほどだったみたいですね。選手生命は致し方ないと言えるでしょう。伊藤智仁もストレートの球速が153㎞/hの剛速球で、変化球も腕をしならせて打者の前でギュギュっと曲がりながら落ちるVスライダーを投げていた反面、腕を酷使するのでこれまた「ガラスのエース」と呼ばれていたそうです。本に書いてある通りにサイトに写しているので、それ以上、詳しいことをあれこれ聞かないでくださいね(笑)。ぶっちゃけ、写すと言っても丸パクリではないのですが、知識がない(というか入れる必要もない)ので、あしからず。こういうのって、よほどの熱血ファンでないと詳しくない。

 

 

他にショートに池山隆寛というのもいるみたいですが、彼はブンブン丸と呼ばれていたんだとか。恐らく、これ以上バッティング重視で行くとバランスが崩れてしまうような気がする。私もノムさん同様に「最大の守備こそ最大の攻撃」で「専守防衛」です。自民党は嫌いだけど、スポーツにおいて専守防衛はサッカーもラグビーも同じです。2018年のサッカー・ワールドカップを見れば、攻撃力が高い分だけ守備力がカスなベルギー代表がベスト止まり(最終的には3位)だった理由が分かるでしょう。いくら攻撃的サッカーを展開していたとしても、守備がザルではどうにもならない。結局はそんなものなのです。得点さえ最少失点で行けば、勝つ確率は高くなるに決まっている。コレどんな競技でも鉄則です。

 

 

門田博光

 

 

一本足打法が似ているとか

 

また門田博光の場合は、ワガママでなかなか言うこと聞かないので、試合前、当時、巨人の選手だった王貞治のところに連れて行って、ノムさんが「ワンちゃんはホームラン狙ってる?」と尋ね、王貞治は「いやいや狙っていませんよ…狙って打てるなら1000本ぐらい打てちゃうかもしれません」と返したそうな。ノムさんが「ホラ見ろワンちゃんでも狙ってないって言っとるやないか…お前はブンブン振り回しすぎなんや!」と全打席ホームラン狙いの勢いで打席に立っている門田博光に告げると、門田博光はプーっと不貞腐れていたとか(笑)。出たよ南海三羽烏が。

 

 

ウチの母親が帰郷したいと言って、当時、福岡市に住んでいた私と姉を連れて上京という名の帰郷(といっても埼玉県ですが)をした際、確か1986年だったか、写真を見返してみると、母方の伯父に連れられて西武球場にいる私と姉が写っているんですよ。私が3歳(到達年齢・4歳)、姉が5歳の時ですね。当時、指名打者で4番だった門田博光がいる。確か森祇晶が監督として1年目だと聞きました。さらに言うと、清原和博も新人でいたはずなんです。再度、尋ねると10月に4番になったとか言っていましたからね。すべてが、我が思い出の写真に収まっています。

 

 

森祇晶とは昔から仲が良く盟友だった。川上哲治や長嶋茂雄への才能の憧れや、もともと巨人ファンでもあったためか、わざとヤクルト・ファンに圧力をかけ、アンチ巨人であるという演技をしてマスコミを煽っていた。そうすれば東京に2球団あってヤクルト・ファンに多い同郷拠点の巨人への恨みが増し、神宮球場に足を運んでくれると踏んでいたのだ。この手法もまた大成功だった。ノムさんって川上哲治ファンですから。

 

神奈川県の奴に尋ねると、神奈川県は地元の横浜DeNAベイスターズと、阪神タイガースと東京ヤクルトスワローズの3つにファンがキレイに分かれるらしい。湘南地区には巨人ファンも稀にいるらしい。そういう時期ですからね。私は時代という言葉をあまり使いたくないけど、だいたい人気球団や、とある球団が強いときに靡くんでしょ。人って変わるからね。ミーハーでその時にコロコロ変える人もいる。それは別にいいんじゃない?というか、私だって聞かれてもどこファンとか言えないし、どうしても教えろ!というなら、以前から「”取り敢えず”福岡ソフトバンクホークスと埼玉西武ライオンズだ!」とか伝えておくけど、今現在の辻発彦監督といい、工藤公康監督といい、やっぱり西武ライオンズの黄金時代の選手たちが監督になっているしね。森祇晶もボヤキと囁き戦術が信条らしい。これには理由があって、昔はキャッチャーというと「ピッチャーが投げる球を取る役」ぐらいにしか思われておらず、守備範囲も狭いしキャッチングのために太った人がやるという時代だったからなんだ。

 

選手時代に巨人に所属していた森祇晶と「サインを出すからキャッチャーは本来は脚本家だよな!」という考えが一致し、共に「キャッチャー革命を起こしてやろうぜ!」と誓ったんだとか。余談だが、私も仕事が出来ない後輩がいると、ボヤキが出て囁き戦術をする。いや、会社では不要か。でも一人リード役がいないと、ダメになるからね。いわゆる採用試験はドラフト会議のようなものだし、人の癖や将来的な能力を見抜くチャンスだよね。若い人と一括りにする人がいても、現実的にはやはり実力主義なんです。この実力主義には学歴(経歴)も比較的、関係はあるし、人間性はもっと関係あるんです。関係ないのは、実は年齢なんです。一括採用で大卒の新入社員でなければ、年齢は関係ありません。現に私はそういう会社に所属しているんです。大卒であれば誰でもいい。その代わり、人間性とか経歴とか、色んな所を見られるんです。

 

 

キャリア採用などの中途採用も枠はあまり多くないけどあるし、それを時代と言うけど、むしろ、これまで当たり前のことが当たり前でなかったから「世界に一つだけの花」や「オンリーワン」を掲げていたんでしょう。でもノムさんは他人に認められたからこそ、なんだかんだ言ってマスコミに良い意味で取り上げられる。敗戦した球団の監督が胴上げされたというのは前代未聞の偉業らしい。ぶっちゃけ、私も大学合格以来の胴上げされたいな(笑)。昔は合格発表をわざわざ見に行ったから、運動部がウロウロしていて、喜んでいたり、泣いていたりする奴に片っ端から「受かったの!」と聞きまくって、どうしてもウンウン頷いたり、時に「ハイ!」と元気よく返事せざるを得なくなるんです。アレって後から聞いたら、部員募集の意味もあったんだとか(笑)。でも胴上げって気持ちいいですよ。合格は泣くほど嬉しいわけですから。達成出来るとサイコー!

 

 

最後は優しそうな爺さんの顔ですな。これ以上ない「ノムさんオールスターズ」が選べて良かった。最初は本屋で見つけて、コロナ対策で地元の本屋が1ヶ月ほど休業要請に従ったために閉まっており、なんだかどうしても可哀そうに思えてきてしまったんですよね。なので減りが速く、あまり残っていなかったのですが、目に付いた次作の野村克也『なにもできない夫が、妻を亡くしたら』(2018)と共に購入することにしたんです。養老孟司教授と同様に普段から可哀そうと思うのはさすがに行き過ぎですけどね。そう考えると、どんどんお金がなくなってしまうわけ。

 

生活者としての権利もあるわけですから、あまりお金を使いすぎると、これまた養老孟司教授と同様に、我が家にも君臨する恐怖の鬼嫁が待ち受けております。きゃりーぱみゅぱみゅ似で看護師だってことは以前から当サイトでも散々、述べていますが、ぶっちゃけ、プチお嬢様育ちのわりには、かなりのしっかり者なんですよね。むしろ私の祖母がもともと看護師だったから、生き方を真似をしているのかもしれません。生き方というのは普段から決して意識していなくても、自然と誰かに似るんです。私はどんな爺さんになるかな。楽しみでもあり、不安でもありますな。未来が分かったら面白くないけど、とりあえず妄想してみるしかないな。取り敢えず、今現在は、がん検診で上手く付き合うしかないわけ。

 

 

 

 

 

さあっ!開幕だ!

 

【ニューソース】

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