スティーヴン・ホーキング「ビッグ・クエスチョン -<人類の難問>に答えよう-」(2019) | 養老孟司と鎌倉

養老孟司と鎌倉

養老孟司教授の著書にある医療や歴史の他に鎌倉散策の様子などを中心に紹介

 

今月はこれにハマっています。取りあえず一周したところです。宇宙は膨張と収縮を繰り返しながら存在していること。その収縮する空間に銀河系を中心とした星々や惑星などの太陽系が誕生すること。熱力学でいうところのエントロピーが増大すると共に、秩序ある存在も生まれたこと。意味のないところに意味が生まれたという謎に迫る本です。けっこう分かりやすいですね。

 

アインシュタインの一般性相対性理論だけでは宇宙の誕生の謎は解けないことを提唱し、ずっとブラックホールの研究を続けていました。宇宙の始まりの姿も、ビッグバンも、太陽系の終焉の姿も、すべてはブラックホールだと言われています。

 

しかし、ブラックホールはすべてを飲みこむし、密度が濃く重力が凄まじいので、中身は未だに謎。音楽的に言えばドゥーム/ストーナー系のような感じですね(笑)。一方で遠く離れた物体は速く進むのでメロディック・パワー・メタルなわけです。このように、メタルはロックを基本としないことが、こういうところでも分かるわけです。物事の見方の基本は、似ているか、似ていないか、の二通りですよね。

 

動物園に行って「あのゴリラお母さんに似てるね」と言った私に対して母親が「なんでそんなこと言うの!(# ゚Д゚)」と返し、私が「口とーぉ、鼻とーぉ、目とーぉ、あと顔も似てるね」と福岡市内の動物園で言ったのを今でも覚えています。今ではあの時、観察力があった証拠だと。なら、ウチの姉だって顔を白粉で塗りたくって、唇は赤く塗って、目は青く塗って、それってマンドリルと同じなんだよね。哺乳類が最も惹きつけられる色。

 

AI(人工知能)が人間を超えるか否かについては、いつかは超える。2050年から2100年までの間に超えると言われています。AIはわりと有能です。東大ロボが失敗したのは教科書をまるまる写しているからで、そうでなければ通っているはずなんです。頭の良さだけではなく、いかに自分の言葉で書けるかが問われていることを理解できない限り、何回やっても通りません。

 

 

受付嬢だって大人しくしているだけではないかもしれない。いっそのこと「ミナゴロシデス」とか言って襲ってくるかもしれない。知能が高い、とはそういうことです。頭が良いだけですべてがうまくいくと思ったら大間違いなわけですね。

 

地球温暖化によって環境が破壊される今、宇宙へ旅立つ準備が整ったと言えるでしょう。出来るかどうかは別として。理系から見れば空想とか秩序の学問だから、出来ないことを可能にするのですが、自然相手はなかなか難しい問題です。