親以外の大人が大切なこともある | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



春からの新しい生活に慣れて、

GWにホッとして

日常生活が

また、始まりました。


子どもたちにとっては、

ちょっぴりしんどい時期です。


新しいクラスで作った友だちとの間に

気を遣いすぎた疲れが出たり、

距離の取り方を間違えて

なにかしらトラブルが出てきたり、

友だちの実態が見えてきて

しんどくなったりするからです。


親が聞いてあげられるばかりでない時、

子どもたちが話したくなる時に

聞ける大人でありたいと願い、

とぶくじらを作ったので、

そんな話を子どもたちから聞くと、

親以外の大人でいられる自分を、

ちょっといいなと思えます。


先日、中学生の男の子が

とぶくじらの帰りに

フラリと私のところへ来て、

「ちょっとヤバい友だちが

できたかもしれないんだよね〜」と

言ってきました。


「ヤバいって、

なにかイヤなことされたの?」


「いや、

やられる前にやるっていう、

する側の人かなぁ〜」


「で?

キミはする側になったの?」


「まだ、なってないけど、

しなきゃいけないかなぁって

感じにもなるよね」


「私は、

キミが優しくて賢いことを知ってるよ。

イヤなことをしたくないなら、

知恵を使ってみたら?

その友だちとの距離を大事にする。

イヤなことは、さりげなくしない。

周りの大人を頼る。

友だちを変える。

どんな方法でもいい。

イヤなことをしなくていい方法は

必ずあるから、ちゃんと悩むんだよ」 


「そうだよね〜。うん、そうする」


「私もいつでも力になるからね」


………


この会話が、

彼にとってどのくらい深刻か、

私は突っ込まないように気をつけて、

できるだけサラッと話しました。


中学生の男の子が、

それを大人に話に来た時点で、

じゅうぶん深刻な悩みであることは、

その話し方からも十分わかります。


だからこそ、

騒ぎ立てて気まずくさせずに、

彼の気持ちを大切に、

大人として彼の道が

彼の進みたい道にいけるように、

こちら側にギュッと手を引く。


親には心配かけたくないし、

せっかくできた仲間と

うまく付き合いたいし、

でも、

なにもかも仲間の言う通りにはしたくないし、

彼がミズカラの正義感を肯定できるよう、

私は話せたつもりです。


中高生くらいの

大人に足を踏み入れる時期。


なんでもかんでも

親や先生に言いたいわけじゃない。


自分たちで決めたり、

考えたりしたい。


でも、

ちょっと聞いてほしくて、

あるいは確かめたくて、

背中をおしてほしくて、

理解してほしくて、

ヤバい道に進まないよう止めてほしくて、

理由なんてなんでもいいけど、

そんな時に力が貸せる、

気軽に話せるような大人でありたいです。


そのためにも、

一人一人の成長を

大切に見守っていたいです。