童話の森の文化祭。
とぶくじら担当の
ミュージカルワークショップが
終わって1日。
今日はお天気で文化祭は、
さも盛り上がっただろうな〜
雨で「森を感じる1日」から
「南吉さんを感じる1日に」に、
急遽テーマ変更しましたが、
私はこのテーマにしみじみ
感動がありました。
作品をミュージカルにする時は、
作品や作者のことをできるだけ
勉強して挑みます。
子どもに私の手から
作品を手渡すわけですから、
少しでも大切にあたたかく
伝えられるように、と、考えるからです。
今回、南吉さんの勉強をして
驚いたのは彼の短命。
29歳の若さでこの世を去ります。
病気に苦しんだということは、
死の恐怖にふるえたことでしょう。
そして、
命の尊さを愛しく思ったことでしょう。
彼の「木の祭り」というお話で、
ホタルが夜の木に火を灯すところで、
ワークショップで作った
お花を飾ってもらう演出をして、
それを蝶々が感動して眺めるシーンに
したのですが…
ああ、これが南吉さんの目か…と、
しみじみしました。
命は儚いけれど、
いつもそこで輝いている。
それが、
今の命から次の命へと引き継がれ、
私個人はなくなっても、
命としてはつながり続けている。
だから、消えるんじゃなくて、
繋がっていくんだ…
「あした」という彼の詩も、
歌にしてエンディングで
みんなで歌ったのですが、
南吉さんはこうして
ここに生きている!
子どもと一緒に
きっと歌ってる。
子どもたちは、
小難しい今年考えず、
ただただ今を楽しんでいるんだけど、
ここには南吉さんの思いがある。
こんなふうにあたたかく
つながる命の未来を作りたくて、
彼は書き続けたのかもしれない。
帰りに童話の森を見上げたら、
そこにも南吉さんの心が生きてる気がして、
嬉しくなりました。
人間は儚くてもろい。
でも、こうして
あたたかく繋がっていくんだなぁ。
森の文化祭は明日まで。
私の明日は、
愛西市のこども会で
ミュージカルワークショップです。
あたたかい火を、
心に灯す活動をしてきます。