生きていると
いろんなことが起きます。
とても辛いことがあって、
つまずいてしまうこともあります。
立ち止まってしまうこともあります。
心を育む子どもミュージカルの指導をし、
体と心をほぐすことを大事にしているから、
学校が辛くなってしまって、
心が苦しくなった子どもたちの
相談を聞くことがたくさんあります。
お母さんと子どもと、
ほぐしながら話を聞きますが、
私が大切にしている順番があります。
①まず、
あたたかく心と体に細やかに寄り添い、
どこに心の傷があるか、
どのくらいの傷か、
一緒に話をしながらみていきます。
②次に、
傷を癒すためにどうしたらいいか、
その一点に集中して話をします。
1回目はこの辺りまで。
そこから、数日あけて。
③傷が癒えてきたら、
他に傷がないか、よく確認していきます。
そして、
傷があれば、
どうやって傷になったか、
どうしたら癒えるか考えます。
解決するには、
傷が癒えていることが大事だからです。
④楽しいことや、
嬉しくなることをたっぷりと。
休憩が進んだら、
嬉しくなることをして、
心に弾みをつけていきます。
⑤傷が癒えてきて、
だいぶ元気を取り戻したら、
客観的に出来事を見ていきます。
世の中には、
自分を理解してくれない人も、
自分に意地悪する人も、
優しくしてくれない人も、
いっぱいいます。
でも、
理解しようとしてくれる人も、
見ていてくれる人も、
待っていてくれる人も、
愛してくれる人も、
実はいっぱいいる。
そういう大切にしたくなる人を、
探せたり、
見つけたりできたら、
もう大丈夫。
人はがんばれるものです。
大丈夫。
立ち止まっても、
つまずいても、
時間がかかっても、
立ち上がって進めば、
違う景色が見えてきます。
理解してくれない人は、
たくさん説明しても、
きっと分かってくれないでしょう。
もしかしたら、
分かってくれる人は、
たくさんいないかもしれません。
でも、1人でもいたら大丈夫。
いないって?
ちゃんと、探した?
誰かに自分を分かってもらおうとした?
もしかしたら、
理解してくれる人は
親じゃないかもしれない。
それは
ちょっとだけ悲しいけど、
そういうこともあるよね。
でも、分かってもらうには、
伝えなきゃダメだし、
伝えることを諦めちゃダメ。
同じ人で頑張り続けず、
伝える人を変えてみて。
すぐには無理かもしれないから、
時間をかけてやってみよう。
私が相談を聞いた子たち、
それから、
苦しくて辛い子たちが、
自分を大事に思ってくれる人の存在に気づいて、
勇気を出して
社会で生きていけますように。