それぞれの挑戦! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



今年、とぶくじらでは

『アラジン』の子どもミュージカルに

取り組んでいます。


とぶくじらでは、

作品構成はザックリと

指導・演出・脚本の私が決め、

4〜7月に

アイディア出しをみんなで行います。


今年度は

作品構成も春合宿で子どもたちと考え、

ますます、

“みんなで作るミュージカル”が

実現しつつあります。


それぞれの教室の全員で

作品の見せ場について、

振付を考えたり、

セリフの動きを作ったり、

演出について意見を聞いたりします。


小さい子であろうと、

イメージがそれぞれにあります。


それを聞く場さえつくれば、

子どもはミズカラ話してくれます。


貧乏なアラジンが、

お腹をすかせた子どもに

パンを泥棒してあげるシーンを

練習していたときのこと。


「私、パンどろぼう、知ってるよ!」と、

小学1年の女の子が言ってくれました。


「ん?

なんのこと?」


次の練習では、

ストーリーもイラストも愉快な

『パンどろぼう』という絵本を

持ってきてくれました。


「絵本みたいなどろぼうも

おもしろいね!」


絵本を読ませてもらって言うと、

彼女は満面の笑みを浮かべ、

その後の練習時間も

全力で取り組んでいました。


よし、このアイディアは

どこかにいれよう!


子どものみるものはいつも断片。

…でも、油断してはいけない。


それらがある日、

ゴブラン織のように織られていく。


その景色が悲しく歪んだもので

ないように。


茨木のりこさんの詩

「こどもたち」にあるように、

私はいつか

子どもたちが子どもの頃の思い出を

織り始める時、

ここでの経験が

鮮やかな彩りを添えるようでありたいと、

いつも願います。