花が咲く、咲く、咲く… | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



とぶくじらでは3月の本番に向け、

本格的な練習が始まりました。


衣装を着て練習すると、

テンションがあがります。


脚本の中に秘められた

『西遊記』の中にある哲学や、

お話の展開の仕組みなど、

演技を高めるためのベース理論を

子どもにたくさん話します。


悟空を支える神は

3種類いるよね。


教えを与え、道をしめす神…玉帝や仙人

見守り、応援する神…観音


そして、

本当に真剣に願った時に

助けな来てくれる神…龍神たち


三つ目の龍神の扱いは、

私が子どもたちのために作ったキャラです。


原作にも龍は出てきますが、

こういう役割ではありませんが、

私は子どもたちに知ってほしい。


真剣に願う時、

必ず助けてくれる力が

この世にはあるってこと。


それは、

自分のためだけの願いじゃダメで、

本当にみんなを幸せにするために願った時。


人の幸せが自分の幸せと

感じられる願いの時。



それを話すと、

龍の役の子たちは、

誇らしげな演技をし始めます。


悟空役も龍神を呼ぶ声に熱がこもります。


悟空がどんなふうに戦いを経て

強くなったのか。


私がどんなふうに

脚本を構成したか、話しました。


最初は、一人の敵と武器で。

次は、多数の敵と武器で。

それから、頭脳戦に成長。

そして、自分自身が敵になります。

最後には、戦いではなく、

遊び、じゃれあいになる。


本当に強くなると、

戦うことは大事ではなく、

仲間とふれあう喜びこそが

宝の時間となる。


そんな話をすると、

戦い方も変わります。


そういうベースの想いをわかって演じると、

演技が変わる面白さ。


本を読み込む楽しさ、

人の気持ちを知る面白さ、

それが分かる味わい深さ…


人生は謎に満ちていて、

自分たちのに起きる不可思議な出来事を

読み解くたびに豊かになります。


でも、また、新たなことが起こり、

わからないことに満ちている。


わからないことが分かる面白さに、

世界はあふれている気がします。


会場横では保護者たちが

ハスの花作り。


丁寧に思いをこめて

作ってくれています。


本当にキレイ。


いつもそばで、

あたたかく見守る存在は、

私たちを強くしてくれますね。


一人一人の人生の花が、

咲く、咲く、咲く…


世界の美しさを魅せられたら…と、

今日もミュージカルを指導しようと

思います。