とぶクジラのミュージカルの
衣装作りを進めています。
先日も書きましたが、
今、作っているのは、
五行の龍神。
火、水、土、木、金(白)の龍が、
『西遊記』の中で
悟空の守護神となり、
活躍するように作っています。
どの龍がいいか、
役決めで希望を聞くと、
それぞれにイメージを持っている子もいて、
幾人かは希望がかぶり、
交渉しました。
何を司る神かも大事だけど、
衣装の色も大きい様子でした。
水の龍神に希望者がいなかったチームで、
一人の子を説得するのに、
「龍は水色みたいな淡い系じゃなく、
青や紫みたいな濃い色合いになるよ」と
言うと、
引き受けてくれた子が居ました。
衣装を作りながら、
黒ベースの布に、
紫は暗くなる気がして、
水色合わせにしたら、
すごくステキで、
私は彼との約束もありつつ、
水色で仕上げました。
で、もし、
「どうしても紫が良ければ作り直すけど、
どうする?」と、
聞こうと思っていました。
でも、
今朝、はたと気づきました。
それは“大人のズルさ”だな、と。
その子の優しさと、
その子のお母さんが
衣装作りをかなり手伝ってくれているぶん、
私の製作の苦労を知ってるから、
お母さんが説得してくれるのも
予測して「どうしても」と言う言葉を
使ってやしないか?
そんな自分のズルさに気づいたのです。
それって、
子どもの時に
「絶対ヤダ」と、思った
大人が使うズルさでした。
子どもに意見を変えさせているのに、
さも、
本人の意思で納得させたような
言いくるめ方。
私はそんな自分にゾッとして、
紫も作りました。
彼には、選んでもらえばいい。
危ない、危ない。
自分の意思を
子どもの意思にすり替えるような
ズルイ大人にならずに、
子どもとの約束を守れる大人で
ありたいです。