やる気の入り方はそれぞれ | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。




とぶくじらの今年度ね配役が決まり、

脚本を使った練習がスタートしました。


私しか指導する人がいないから、

9場面を少しずつみながら、

回していきます。


待ってる間は、

集まって読み合わせや休憩をしますが、

周りの子に声をかけて、

読み合わせしている子もいれば、

ただただ休憩をしている子もいるし、

ふざけて遊んで、

呼んでも来るまでに時間がかかる子も。


いざ私が指導していても、

真面目で一生懸命な子もたくさんいるけれど、

ふざけて頭に入らない子、

イヤイヤ顔をして練習する子、

いろんな子がいます。


先生、という

立場から言えば、

最初からやる気十分で、

一生懸命な子がかわいい。


でも、私は、

そうじゃない子も面白いです。


この子のやる気には、

いつ、どんな時に、

火がつくのか。


それを探すのは楽しい時間です。


先日も実に嫌そうな顔をして

練習をする子がいました。


役決めでは夢中になっていたのに、

役も希望を叶えたのに、です。


わざわざ顔を歪め、

台本を斜めに見て、

衣装合わせなんて、

ズボンを足で踏みつけて。

(衣装を雑に扱うことには、

厳しく注意しました)


その「わざわざ」が

気になります。


お母さんとの関係、

兄弟とのあり方、

周りとの関わり、

声の出し方、

休憩での様子…


はは〜ん、

やる気を見せて

期待されるのが嫌なんだな。


なにをやるにも本当はマイペースで、

わりと時間がかかるから、

期待に応えるにはハードルが高い。


だからさも

嫌そうにして、

自分のマイペースを守っている。


ちょっと複雑な嫌顔。


だったら

嫌な顔しても丁寧に、

積み上げてみよう。


分かってきたら、

顔が変わるかな。


今年の役は、

念願かなってなりたい役で

期待度高い六年男子。


でも、

今までのふざける習慣を

切り替えるきっかけを作れない。


この子はちょっぴり泳がせて、

いざ練習したら

真面目にやらなきゃできない、と、

身をもって知るのが大事かな。


逆に、

大きな役に挑戦することに

ワクワクしている六年男子。


今までにないセリフ量に

気が引けてしまわないよう、

練習では好きにやってもらうに任せ、

細かいことはまだ言わないように。


緊張が強い小1女子には、

普段のおしゃべりを増やして、

人間関係を作ろう。


表現は安心しないと

やりたいと思えないから、

まずは安心できる場に。


そして、

成長意欲を掻き立てられる

奥深い内容を持って。


ろうそくの火や色が

いろいろあるように、

子どもの心もいろいろ。


それを楽しめて、

面白がれる自分を

育てていきたいです。