飛べ、心のままに! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



道端の花壇に

ほおずきがなっているのを見つけました。


ほおずきは、

ちょうちんみたいな袋の真ん中に

プックリ丸い実があります。


それはすごく可愛い。


あの袋の中の空洞が、

中の実を苦しくなく

包んでいる様が、

私は好きです。


まるで、

今年の脚本のテーマみたいで、

写真をパチリ。


その後、カフェに移動し、

先日仕上げた脚本の直し。


今年の子どもミュージカル

『西遊記』のテーマは、

「飛べ、心のままに!」

です。


器は中に空洞があるからその働きをなし、

家は空間があるから住まうことができる。


「無用の用」


無いことがある大切さ。


子どもたちの心は

生まれた時はまっさらで、

何も入っていないからこそ、

さまざまなものを入れることができる。


よし、たくさん詰め込もう!


では、重たくて飛べなくなってしまう。


自分の飛びたいところへも、

飛べなくなってしまう。


だからこそ、

心を空にして。


空だからこそ、

自分のあたたかな気持ちが

湧き起こる場所がある。


人からあたたかな気持ちをもらったら、

満たすことができる。


心の中が

自分のエゴでいっぱいだったり、

人への恨みや憎しみを詰めて、

苦しくなってしまえば、

自分はどこにも行けず、

いつまでもその感情に縛られてしまう。


もっと空っぽの心を楽しんで、

湧き上がる思いに身を任せて、

軽々と飛んで行こう!


悟空に向かってくるのは、

さまざまな心に翻弄され、

妖怪に姿を変えたものたち。


旅の一行は、

その根深い思いを断ち切る手助けをし、

徳を積む。


見方を変えれば、

そんなふうにも読み解けるように

仕上げています。


伝わるかどうかは、

私が子どもに伝えられるかどうかです。


ただただ、いつもの練習では、


みんなの気持ちが

日常から離れ、

夢中の時間を過ごし、

晴れ晴れしたら

それが、空っぽの心。


を、意識しています。


我を忘れて

無我夢中の心で

たくさんのステキなものと出会い、

自由に飛び回ってほしい!


そんな作品になっているといいな。