当事者じゃない角度から見られる良さもある | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



人生に悩みはつきもので、

自分の道がこれでいいのか、

迷うこともありますね。


そんな時は、

心から理解してくれて、

寄り添ってもらいたいもの。


私はそんな気持ちが押し寄せた時、

心を開ける場を

子どもミュージカルで作りたいなと

思っています。


師匠に弟子入りしたのが19歳。

それから、あっという間に27年!


それ以来、

ずっと子どもの心を大切に 

親子関係も含めて、

学び、見続けてきました。


…と、夢中になっている間に

婚期を逃したか、

もともと縁がなかったか、

未だ独身で我が子はおらず、

結果的に育っていく子どもたちを、

19歳から一年も休まずみています。


子どものことで悩む

親御さんや先生方の力にもなりたくて、

体ほぐしや講演会、

相談にのることもしばしば。


そんな時、まれに

「子育てしたことない人に、

なにがわかるっていうのか」と、

言われることがありました。


それはまったくその通りで、

子育ては24時間で、

子どもを何千人と見てきていても、

その主観的な気持ちは

今味わったことがありません。


子育てと言えど、

それぞれの家庭によっても

考え方は100人いれば100通り。


どれが正しいとか、

マニュアルだとかはありません。


だから、

その言葉の向こうにある気持ちは、

当事者それぞれでも違うでしょう。


だからこそ、

私はたくさんの子たちを見ながら、

一回一回、一人一人、

その子達やその保護者さんの心に 

耳を傾けます。


私は我が子がいないからこその強みが

一つあります。


我が子がいないから、

どうやったって、

当事者にはなれないこと。


当事者じゃない角度だから、

見えることもあること。


親であっても、

他の子には当事者じゃない

客観的視点を持てる人は

たくさんいるけど、

我が子のことで悩む時は、

主観が入るから悩むのです。


よりよく生きてほしいと願う、

親の強い願いはすごいエネルギーなのも、

私は当事者になったことがないから、

尊敬の意で見られます。


子育てにおける

失敗談や成功体験もありません。


だから

ただただ、

一人一人を見て感じて、

理解しようとし続けています。


先日、久しぶりに

「子育てしてない人にはわからない」と、

言われました。


その方は、

私に子どもがいないのを忘れていて、

別の方の話として話していました。


その方の「わからない」相手に対する

不信感が元で言ってられるから、

その相手の話を聞きたくないなら、

聞かなくていいし、

信用できない相手なら

そういうことも感じるでしょう。


でも、

それは、

「子育てしてないから、わからない」

のではなく、

「わかろうとしなければ、何もわからない」

の間違いではないでしょうか。


子育てしていても、

分かろうとしなければ、

我が子のことも

自分の見たいようにしか見られないもの。


すべては見ようとしてるかどうか、

だと、思います。


親じゃ見ることが難しい、

当事者じゃ見にくい角度のことを、

当事者じゃないから見える目で見て、

これからも伝えたいなと

思った出来事でした。