とぶくじらの練習には、
即興から振付を作る時間があります。
縦一列になり、
一番前の子が
私が出したタイトルに対して、
思いつくままに声を出して動きます。
後ろの子たちが真似して
ついてきてくれるから、
先頭の子は一人になって
恥ずかしくなるようなことはありません。
もちろん、先頭は次々変わって、
その出たアイディアを使ったり、と、
柔軟になった心と体で振付を考えます。
そのチームは、
基本的には即興みたいに
大胆なことをする時は、
安心した中で冒険できるよう、
なんとなく近くにいたりした、
仲間6人くらいで作ります。
今年はそろそろ、
みんなをバラしてみようと、
前回初めて、
私の指名制にしてみました。
学年が大きく、
積極性がある子をリーダーに、
あとは相性が良さそうなメンバーを
さまざまな年齢を織り交ぜて、
固まらないようにします。
ヤンチャ君もおとなしいさんも、
みんな混ぜて
男女もよほどでなければ崩しました。
すると、どうでしょう！
今までは仲良し同士だからこそ、
甘えや恥ずかしさでアイディアを
出せなかった子が、
逆に面白いアイディアを出していたのです。
今までだと、
嫌な動きには動かなかったような子も、
協力体制になっています。
小さい子も大きい子の動きを一生懸命やるし、
大きい子は小さい子に丁寧にです。
互いの気遣いが、
優しく響き合う時間。
これはなかなかいい風景でした。
でも、間違えちゃいけないのは、
これをずっとしたら、
即興は苦痛の時間になります。
普段は安心の中で冒険するから、
たまにある
緊張の中の冒険は楽しめます。
緊張した中の冒険が続くと、
疲れて嫌になってしまいます。
いつもは安心の中の冒険に
時に緊張の中で冒険を。
日常の中に、
時々は非日常の体験を。
のんびりの中に、
時にドキドキする挑戦を。
とぶくじらでは、
そんな時間で進めています。