コロナ禍で
人と距離をとり、マスクをして、
みんなで集まらない生活。
声を出さず、
歌をあまり歌わず、
楽器の演奏すら
集まってなかなかできない環境。
その中で失っているものは何?
この足りない何かは、
きっといつか、
問題となって出てくるかもしれない。
だからこそ、
私に何ができるか知るためにも、
子どもたちが失っているのは
なんだろうと、
ずっと考えてきました。
今日、
合同練習をしていて
感じたことがあります。
子どもたちに前はあったのに、
今は失われつつあるもの。
それは、
「感動」
です。
嬉しい時に、
誰かとそれを共有するから、
喜びは大きくふくらみ、
声を上げて感動になる。
腹が立つ時に、
誰かに理解してもらい、
一緒に怒って発散して、
仲間がいることに感動する。
うまくいかなくて、
共に悔し泣きして、
また
立ち上がる感動。
何かを成し遂げて、
みんなで「やったー!」と
歓声を上げる感動。
すべてのなんとも言えない気持ちを
分かち合って、
ふくらませて、
爆発させる!
そして、
乗り越える気持ち。
あの命が膨らむ感動が、
薄くなっている…
私は危機感を感じました。
みんなから、
湧き上がる熱い思いが、
内側には
ないわけじゃないのに、
出し方を見失っている。
どれだけみんなが日常の中で、
本音を言えず、
我慢を強いられ、
言いたい気持ちに蓋をしてきたのか。
出しちゃいけない、を、
繰り返したからこそ、
出せなくなっているのです。
今日の合同練習では、
少しみんなを追い込みながら、
久しぶりに「考えて!」を
連呼しました。
自分の気持ちを。
自分の役柄の感情を。
人から何か言われた時の気持ちを。
豊かな感情と感性を
たくさん使って、
みんなが感動あふれる人生を
送ってほしいなぁ〜