あの感動をいつか…夢の続き | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


私の通った大学は、
ちょっと変わったところでした。

高校生の時、
自分が変わっていることを
自覚し始めた私は、
進路相談で
「関西の変わった人がいる学校に行きたい」
と、言って、
その大学に決めたのでした。

大学入学前のオリエンテーション合宿は、
名前の順に班わけされ、
みんなが仲良くなれるように
プログラムされていました。

中でも印象的で、
今でも思い出すのは、
キャンプファイヤーを囲んで、
朝までマイムマイムを踊ること。

もちろん抜けてもいいし、
寝に帰ってもいいし、
また入ってもいい。

とにかく実行委員の先輩の仕切りで
火の周りを踊り続けます。

真ん中で火が燃えているだけで、
夜中になるほど暗闇が深まり、
隣の人の顔もよく見えず、
ひたすらあの音楽にのせ、
グルグル回りながら踊る。

だんだん
何してるのかわからなくなる高揚感。

現実か夢想か危うい感じで、
でも、
隣で踊る人の手のぬくもりが、
現実世界につなぎとめてくれる。

回りながら眠気と目が回っているのと、
トランス状態の感じで、
隣の人と互いに引きあげあいながら、
踊り続ける…

あの無我夢中の感じは、
私の中に今も残っています。

祭りの醍醐味みたい。

郡上踊りに行った時、
似た感じがしました。

町中がトランス状態みたいになる。

コアなポディションにいればいるほど。

私はいつか、
そんな気分になる舞台はできないか、
と、
夢見ています。


そしてもう一つ。

師匠の子どもミュージカルの
スタッフをしていた時、
広島市民球場(松田ズームズームスタジアム)の
試合前に子どもたち100人くらいと、
踊らせていただいた時の気持ち良さ。

芝生の上に走り出て、
グルリと囲まれたスタジアムで、
大音量と歓声を受けて、
伸び伸び踊る。

体がちぎれるくらい、
大きく踊りたい衝動が突き上げ、
客席の方に大きく笑いかけると
手を振ってくれたりする。

流れる汗も、
踊りを間違えちゃうことも吹っ飛んで、
空間が盛り上がる。

あの感動も忘れられないです。

広い場所で、
空の下で、
知った人も知らない人も一体となり、
大人数が心のままにそこにいて、
誰も傷つけず、
心を開き、
我を忘れる!

あの感動を、
子どもたちに
一生に一度は
味わってみてほしいなぁと
最近、よく、夢見ています。