こどもミュージカルには、
たくさん歌が出てきます。
私は歌を作る時、
こどもが何度も歌うことになるから、
歌うことで気持ちが育つ歌詞を
心がけてきました。
未来を夢見たり、
自分を信じられたり、
生きてるっていいなと思えたり、
応援してくれる人が
いることを感じられたり…
でも、今年、
『西遊記』の作品を作るときに、
もう一つ、
こどもの気持ちを
代弁する歌を作りたいと思いました。
そこで、悟空が観音様に歌いかける
「ボクは可愛くない子」という歌と、
ヤンチャなこども妖怪が、
自分の中の衝動は、
湧き上がるから止められないんだという
歌をつくりました。
こどもたちは、
この二曲が大好きです。
🎶 じっとなんかできない 🎶
♬ こぶしをあげろとさけぶ
オレの体の中から
強く湧き上がる力
今、立ち上がれ ♬
🎶 どんなにオレが頑張っても
何かがあるたび オレのせい
ほかの理由もあるはずさ 🎶
♬ ホントは オレだって
褒められたい
認められたい
甘えたいよ ♬
こどもたちは、
自分のことのように歌います。
親は我が子を思い、
一生懸命、子育てしています。
こどもにだって
それはよ〜く分かっています。
だから、普段は
そんなこと言わないけど…
それなりに本心はあります。
だって、お母さんとは、
違う思いを持っていますから。
ミュージカルの歌にのせて、
たまには、それを出してみてもいいよね。
わかってくれてないの?
と、親を責めるためじゃなく、
たまには、
本音を表現に混じらせて出していいよね、と、
思います。
私はそんな、
優しいこどもたちの気持ちが、
少しでも楽しくなれたらと、
思っています。