親の目と、他者の目と | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


私は子どもの頃、
何か習い事をしても、
全然続かない子でした。

それで母は、
私が何かを始める際に、
それに必要な物を買い揃えようとすると、
「どうせ続かないんだから、
最初は安いもので始めたら?」と、
必ずいうようになりました。

バレエ教室は2年でやめ、
公文も大量に宿題ためて1年半、
高いエレクトーンを買ってもらったのに、
2年ちょいしか続かなかったから、
母の気持ちもよくわかります。

でも、私が続かなかった理由は、
ホントに続かない子、
飽き性だったからでしょうか?

自分でもそう思っていましたが、
大人になってわかったのは、
今、必要なことを
集中してやりたいタイプだったみたい。

大人になって始めた山登り、
最初からそこそこのものを揃えたから、
今でもたまに行きたくなって
登っています。
かれこれ、4年目です。
(今年はあまり行けてないけど)

昨年から始めたホットヨガも、
お気に入りのウェアを
割と早い時期に買ったら、
やる気が上がって今も続けています。

なにより、ミュージカルは、
人生の半分以上、やり続けています。

日常的に見ている我が子の姿は、
時に親の主観が強くなり、
見間違えていることもあります。

その意見が子どもの可能性を
狭めてしまったり、
それを伝えたい相手が、
その子を先入観で見てしまいかねません。

私は子どもと出会った時、
そういう保護者の声を、
ほぼ聞きません。

私は私の感性で出会いたいから。

お母様たちがおっしゃる
「うちの子、学校ではできるんですよ」
とか、
「他ではこうですから、
できないと思います」とか、
申し訳ないけど、
それとこれは別です。

だって、子どもは、
場所が違えば気持ちが違う。

そしたら、できることが違います。

いいえ、「できること」じゃなく、
「やりたいこと」が違うんです。

やりたい気持ちを育てたいから、
やりたくない子には、
無理にはやらせないし、
お母様が無理そうだと感じても、
私はいけそうだと思ったら、
冒険もしています。

年少のヤンチャ君、
「ミュージカル、やらないよ〜」と
言って、
お母様からは
「言い出したら聞かない子なので」と
聞いていました。
お母様、でも楽しそうにしているから、
「これからは、出ないけれど
練習に参加します」と
おっしゃっていました。

私は「そんなことないぞ」と、
思っていました。

楽しそうならきっとやる!

さっそく、彼にピッタリの役にしたら、
台本をもって、
「ぼくのセリフは?!」と、
やる気満々!

こんな瞬間があるから、
ミュージカルは楽しいです。

でも、今の姿に(期待で縛らないように)
期待しすぎず、
彼が楽しいかどうか、
つねに見ながら、
本番出るかを見極めたいです。

そんなふうに、時には親の先入観から
他者の目から見た我が子から、
我が子を見てくれたら、
我が子のすごさに
さらに気づけるお母様が
いっぱいいるだろうなと思います。

子どもって、親が思う以上に、
賢く、いろんな面を持っていて、
自分の出し方を場で変えているから。