自分の枠を超えた自由なイメージを | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


昨日、とぶくじらの
こどもミュージカルの
パワーアップ講座をして、
痛いほど感じたのは、
私の指導力の低さでした。

歌を作ること1つとっても、
振付をつくる構成1つとっても、
セリフを息からみていくこと1つとっても、
こどもたちはとぶくじらの中で、
自然に身につけていて、
それを言葉にしたら、
すぐに理解していました。

とぶくじらの表現のベースにあるのは、
自分の感性をフルに働かせて、
自分の感じたことを素直に出せるよう、
道をつけることであり、
それをしている他者から
さらに刺激をもらい、
豊かに膨らむこと。

つまり、自分の枠を超えて、
なんの怯えも恐怖もなく、
自由に考え、やってみること。

こうでなければならない
から、
抜け出すこと。

こどもたちに、
セリフや歌や踊りという表現ツールを使い、
自由になるためのちょっとした技術を伝え、
そこから自由なイメージで表現させたら、
どんどん豊かに出てきました。

もはや、
私のイメージを超えた素晴らしさで、
私自身が自分のイメージの枠を超えた
発想ができなければ、
「私の想定」という枠になり、
かえって不自由にさせてしまう!

自由なのに、
好き勝手なわけじゃなく、
ちゃーんと表現の方向は
同じ方を向いているんです。

たとえば、ミュージカルの歌詞作り。

それぞれの言葉のチョイスが
素晴らしい!

でも、
歌のイメージからは逸脱してないから、
何人もの歌詞をシャッフルしても、
違和感がないのです。

歌の歌詞の書き方には、
その子が何を大事に考えているかも
素直に見えました。

孫悟空の岩戸から助かって歌う歌詞を、

「オレの勇気を見せてやる」
「夢をつかめ」
など、希望を歌詞にする子、

「岩の牢屋をぶっ飛ばし」
「メラメラ心が燃えている」
みたいに、
勢いのある歌詞を好む子、

「闇の中からあらわれて
光の世界を駆け抜ける」と、
具体的な情景を抽象的にも捉えられる
豊かな描き方をする子、

「光の雲を操って」と、
悟空の技術を美しく言葉にできる子…


楽しい!
すごい!
来年はもっとこどもと歌詞を作ろう!

私が指導者で、脚本家で、演出する、
みたいな枠すら、
邪魔かもしれない。


無限の可能性を感じたからこそ、
私がもっと自由に
とぶくじらを捉えよう!
と、思いました。