こどもミュージカルをしていると、
時々、保護者の方から
お子さんの行動の相談を受けます。
先日は、高学年のお嬢さんが
首が痛いと言っているご相談。
しっかり者で賢い三人姉妹の長女。
なのですが…
最近、ベタベタ甘えてきて、
親からしたら、
もう大きいのに…と心配もあり、
ちょっと突き放したら、
首が痛くなったと言います。
私が怒ったからかしら?
ボディートークを多少、
知ってくださる保護者の方だから、
彼女の首痛がストレスからきたことは、
感じられたようです。
そのお母様の回答は、
間違いではないけれど、
本質ではありません。
その女の子は、
機転も聞くし、優しいし、
おそらく学校でも先生に
頼りにされているのでしょう。
大人の思いがわかる子だし、
人の痛みもわかるから、
人のために一生懸命に
なってしまいます。
すると、面倒見の良さから、
ちょっと手のかかる子のお世話をしたり、
難しいグループをまとめる役に回されたり、
気がつくとお世話する場面が
いっぱいだったのだと思われます。
人のお世話をするには、
自分がたくさん大事にされて
元気を得る必要があります。
彼女は、お母様に甘えて
それを無意識に取り戻そうと
したのでしょう。
そんな時、お母様から
それを拒否されてしまった。
すると、人間は
なんとしても取り戻そうと、
親が放って置けない状況を
無意識に自ら生み出してしまいます。
そのお母様は、
愛情にあふれていますから、
首痛がある娘をほったらかしには
しませんから、
彼女は首痛になることで、
お母様の愛情を得て、
元気を取り戻そうとしていると
思われます。
たくさん人に愛された子は、
たくさん人を大事にするようになるし、
またたくさん人に愛情を注いだら、
たくさんの愛情が必要になります。
大人になれば、
それを親以外からも吸収できますが、
子どもにとっては、
まずは保護者なのです。
原因がわかれば、
保護者の方も子どもに優しくなれます。
お母様の膝に入った彼女は、
安心した顔で充電。
しばらくしたら、楽しく友だちと
遊んでいました。
よかったね*\(^o^)/*