自由と好き勝手の違い | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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「とぶくじら広場」や親子教室で
表現のレッスンをする時、
私は“こどもたちの自由”を
尊重しています。

人は自分がどうありたいか、
どうふるまいたいか、
どう表現したいか、
ちゃんと自分の中にその芽を持っていて、
それを引き出すと、輝き出すからです。

ミュージカルのレッスンにも、
入りたい角度や方法はみんな違う。

だから、それを自分で考え、選び、
行動してほしい。

そうして自由になって初めて、
人は本当の意味で自分のあり方を
感じられると思うからです。

大人にたくさんルールを与えられ、
怒られないための努力ではなく、
自分たちが楽しむために、
自分たちのルールが
自分たちの中から生まれる大切さ。

だから、限りなく少ないルールで
空間を作っています。

今まで、
言われて行動することに慣れていると、
やはり、最初は自由になった喜びに
かなり奔放になります。

その奔放さは、一度は手に入れないと、
なかなか落ち着かないから、
それはおおらかにみています。

でも、自分勝手、放縦になってくると
話は別です。

お互いがお互いを思いやれなければ、
自由は自分勝手になってしまいます。

この区別を大人として
いかに伝えるか。

それが今の私の大きなテーマです。

ルールを作るのは簡単です。

あれはダメ、これもダメ。

でも、そしたら、
ミュージカルはたちまち
つまらなくなるでしょう!

授業中の脱線さた会話に、
おもしろさがわき、
学習意欲をかきたてられたり、
給食中のおしゃべりで
友情が深まったり…

そういうような、
はたからみたら削っていいところに、
値打ちがあること。

脱線した即興におもしろさがあること。

削ってはいけない。

注意はしてきたけれど、
変わらないところを
どう伝えるか。

今は作品の内容や、
レッスン内容をかつかつに準備して、
めいいっぱいやっているけど、
もっと話をしていこう。

そう思っています。

こどもをちゃんと尊重して、
話していく中で
自分たちのするべきことに気づくための
考え方の道をつけていくのも、
大人の大事な役割です。

禁止する前に、考える時間を作ろう。
話し合う時間も作ろう。

その先に、必要ならルールを作ればいい。

次回から各教室で大事なことを、
話し合おうと思います。

こどもと一緒に作るミュージカル。

その信念を大切に!