物事の本質を知ろうとする脳の働き | こどもの心はミュージカル!

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こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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たとえば、こどものことでも、
やってしまった悪いことを怒る前に、
なぜ、そんな風に行動するのか、
と、感じることができると、
こどもを怒ることはグンと減って、
怒り方も変わるものです。

その「なぜ」を知るのが、
物事の本質を知ろうとすること。

勉強することも、本来、
こういうことを考えられる脳を
作ることなんだろうと思います。

ボディートークの
指導者になるための講座では、
「方法・仕組み・効果」を
考え、理解し、
伝える訓練を徹底的にします。

運動指導するときに、
その運動の方法・仕組み・効果を
ちゃんと的確に理解し、
なおかつ説明できるのが、第一段階。

そして次の段階としては、
それを理解したうえで
分けて説明するのではなく、
そのみっつを必要に応じて、
どんなふうにでも引き出して
説明できること。

学ぶうちに、
やり方と効果は言えても、
仕組みが言えないことが
実に多いことに愕然としました。

私たちは、勉強においても
そうやってしまっていることが、
あまりに多いからです。

算数の分数の割り算。
理屈がわからずにいたら、
先生に「とにかく、ひっくり返す!」
と、言われ、つまづいたけれど、
その理屈こそが、仕組みなのです。

ボディートークで、
仕組みを知ろうと学ぶことが、
実は物事の本質を知ろうとする
脳の働きを育てていることに
気づきました。

それ以来、なぜ、そういうことが
起きているのか、と、
考えられるようになり始めたからです。

先日の体ほぐしの個人レッスンにきた
中3の女の子。

勉強が伸び悩んでいると、
背中を固めていました。

その子には夢があって、
夢をかなえるためには、
勉強ができなきゃいけない。

でも、
ここにきて伸びなくなっていると
いうわけです。

話していると、
とてもマジメな子であることが
感じられます。

そうか、彼女の脳もまた、
記憶するだけで
問題を解いていたレベルから、
仕組みを知り、自分で考えて
答えを出す段階にきているんだな。

だから今までの、
やり方と答えを出す考え方では、
伸びなくなってきたのでしょう。

大丈夫。
今から仕組みを知り、
本質を捉える練習をしていたら、
どんな問題にも、
何を聞かれているかの中心を理解し、
的確に答えを
出せるようになるでしょう。

そして、自分の勉強が伸び悩んでいた
理由がわかった彼女の背中の
焦りと切なさのシコリが、
急速にほぐれていきました。

この仕組みを理解しようとする
本質を捉える努力を、
いつも心がけていたいと思います。