「とぶくじら広場」では、
3月のこどもミュージカル公演に向けて、
取り組みが進んでいます。
「とぶくじら広場」北教室では、
いよいよ脚本が配られ、
役ごとのセリフを決める作業が始まりました。
配役を決めるときにも、
セリフを決めるときにも、
其の子が気に入っているものには、
目がきらっと輝くから面白いものです。
そのキラッと輝いた瞬間を
うまくキャッチできると、
こどもにとってセリフを言うことや
演技をすることは楽しいことばかりです。
思い思いに台本を持って、
座ったり、寝っ転がったりしながら
セリフを決めます。
どうしてきちんと座らせないのかって?
座っていても、寝っ転がっていても、
やるべき時にやれていたら、問題ありません。
自分のやりたいように取り組めていると、
ちゃんと自分の内側から楽しみを見つけ、
やる気を発揮してくれます。
昨年、『長靴をはいたネコ』で、
正直者の三男坊をやった男の子。
今年は悪役がいいと、
当初からの希望でした。
そこで、勇ましいトラにしたのですが、
昨日のセリフ決めでは、
ジャングルに落ちてきたリュウに
果敢に挑むセリフを言う時に、
グッと身を乗り出して、
みんなよりも強くアピール。
これも、
「リラックスした中の集中」
だから見えることです。
正直者で気の優しい彼が、
勇ましくて、ちょっとコミカルな
セリフが言えるようになっている
その成長ぶりに感動でした。
そうそう、ちびエルマーになった
お兄ちゃんの練習を、
いつも楽しそうに見ていた4歳の妹ちゃん。
いつもは、
お兄ちゃんにくっついてばかりだったのに、
衣装と小道具のベースを使ったレッスンに、
自分の役割と居場所を見つけ、
もう一人の4歳の女の子と、
仲良くなり、お兄ちゃんと離れて、
一人前にレッスンしていました。
そして、ばててきた頃には、
指導している私の背中に乗って、
みんなのレッスンを前から見ています。
踊り続けるには疲れちゃったけれど、
レッスンは全部見ていたいし、参加したい!
という、気持ちの表れですね。
彼女なりに、レッスンに入る
糸口を見つけたようです。
長時間、高い集中を維持するのは、
大人だって困難です。
そんな時こそ、
リラックスをうまく使って、集中を高める。
こどもの指導の
ボディートーク的極意です!!