ひきだしは全部、開けておく! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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ボディートークの
ミュージカルレッスンには
即興表現というのがあります。

こちらが出した題の
感情を伴うイメージに、声をつけ、
内側から動きを出すというものです。

これはその人の
心(感情)と頭(イメージ)と内動(体)を
一致させ、個性を発揮するための
すごく楽しいプログラムです。

そこから役を決めたり、
振付を作ったりしていきます。

大切なのは、この題の出し方。

みんなの内側を刺激して、
思わずやってみることができる
ものでなくてはなりません。

師匠の増田先生は、
こどもを見ていたら、
いくらでも湧いてくると、
「納豆のネバネバ」やら、
「空飛ぶドジョウを捕まえる」など、
次々、おもしろい題を出します。

ありふれた題では、
ありふれた動きしか引き出せないから、
私もいい題を出したい!

でも、これはかなり難しいです。

そこである時、
語彙の豊かさだ!と、思いたち、
高槻中央図書館の児童詩集を
かたっぱしから呼んでみました。

先生の出す題を全部書きとめて、
とにかく順にやってもみました。

だけど、これは
指導者とこどもたちの
その日の感性が響き合う中で生まれる
直感からきたものが、
一番、相手の内を引き出せることが
わかりました。

だから、言葉数が増えるだけでもダメ。

こどもの内を感じるだけでもダメ。

そのちょうど響き合うイメージを
キャッチすること。

それはレッスンの展開でも
同じですね。

その日のそのタイミングに、
響き合う内容を用意して、
豊かにふくらませるから、
内容が充実します。

そのために大事なのは、
自分の持ちうる引き出しを
できるだけ全部、開けておくこと。

私は最近、そう思います。

年と経験を重ねるごとに、
必要なものを、必要な引き出しから
引き出せるようになるでしょう。

でも、まだまだ若いうちは、
ある引き出しも少ないんだから、
いつでも手にとれるよう、
時どき、ちゃんと開いて、
風を通しておく。

そしたら、少しは
必要な時に,近いものを
手にすることもできるでしょう。

今までの経験を、
できる限りひきだす。

まずはそんな作業を
たくさんしておきたいと思います。