物を大事にする心はどこで育つ?
それは、さりげない毎日の生活の中で。
あなたは靴を脱いだ後、きちんとそろえていますか?
私は昔、結構、脱ぎ散らすタイプでした。
大学時代、アルバイトしていたミスタードーナツの店長に、
「靴を揃えることは心をそろえること」と教えられました。
ボディートークを考案された私の師匠 増田先生は、
こどもが履きやすいようにと、
誰にも言わずに靴を揃えていました。
その心に感動しました。
それ以来、私は靴を揃えるようになりました。
今では、どこか行った先で、
たくさんの靴が、バラバラになっていたら、
人の靴も自分の靴同様、
自主的にそろえるようになりました。
揃った靴は、みな、うれしそうに、
はかれることを待っているように見えます。
物を大事にすることは、こういうことなのかもしれません。
日本にはモノがあふれています。
昔は、靴下に穴が開いても、ついで履いたものですが、
今では、100円ショップでも靴下は売っていますから、
つぐ手間を思ったら、買ってしまうことの方が多いでしょう。
服も安くあるから、
1シーズン着たら、まだ着れても捨ててしまう。
そしたら、クリーニング代がいらないから、
と、いう人もいるでしょう。
擦り切れるまで大切に着る人はどれくらいいるのでしょうか・・・。
心をこめて、手作りのものをこどもに渡したい。
「とぶくじら広場」では、そういう思いで、
手作りのおやつや、手作りのミュージカルを
手間をかけてもやっています。
それを大事にしてもらえないと、胸が痛みます。
渡したての脚本が乱暴に扱われたりすると、
こどもの顔を思い浮かべつつ
書いたものなだけに悲しくなります。
でも、そういう時、私は叱ったりしないようにしています。
物を大事にしたいと、自分で思ってほしいと思うからです。
キレイに靴が並んでいるのを見て、
自分もちゃんと並べたいと思ってほしい。
手渡されたものが、思いがこもっていることを
いつか感じる感性が育まれ、
大事にしたいと感じてほしい。
そのためにも、注意するよりまず、
私が相手の心を大事にする姿勢でありたい。
とはいえ、大人として、教えることも必要でしょう。
さあ、どのタイミングでそれを伝えるか。
悩みどころです。
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自分で気づいてほしいんだよ。
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