こどもは野獣化する?! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

ストレスは子どもの中に、押し縮められている!

それがはじける時には、

ものすごいパワーを発する!!



こどもの心はミュージカル!

以前、幼稚園の表現指導に行った時のこと…。


その年の子どもたちはストレス度が高く、

幼稚園であるにもかかわらず、

学級崩壊しかかっているとのことで、

こどもの気持ちを一つにしたいと、私が呼ばれました。


一歩、子どもたちの中に足を踏み入れるや否や、

そのストレス度の高い詰まったこどもたちの声に、

私は緊急を要する事態であることを感じました。


子どもたちが互いのストレスの生き場をなくし、

自分の中に押し縮め、その固さで

互いに衝突するか、シラケているか・・・どの子も淀んでいました。


そこで、ウォーミングアップのボディートークに

たっぷり時間をかけました。

声を出すと、いままで固めていた心と体がほどけはじめ、

子どもたちは奇声を発し、乱暴な動きをし、

それはすごい状況でした。


園の先生達は「こどもを野獣化させていいんですか?」

と、心配そう。

でも、「大丈夫です」と、私は答えました。


いったん、押し縮めたストレスを開放するには、

思いっきり発散するという時間が、一度は必要なのです。

そこを通過すると、

自分でコントロールして出せるようになります。


いろんな場で、ボディートークの手法で

そのことを実証してきた私は、

その時も、「野獣化した」とまで先生達が思った子どもと、

最終的には、先生達も大感動のすばらしいミュージカルを作りました。



前回、二回目だった「とぶくじら広場」天白教室。

ここでもやはり、「野獣化」までは行かないにしても、

自分を出すことに安心感を覚えた子どもたちが、

ぞんぶんにヤンチャをし、日常のストレスを爆発させていました。


子どもたちのこういう姿を見ると、

いかに日常で、自分を縮めているかを感じます。


個性を発揮するには、

いったん固さやゆがみを取り払い、

スッキリとした心と体になること。


そうすれば、自然とその子の良さは立ち表れます。


そういう、こどもが自分を取り戻す場所として、

この「とぶくじら広場」は、大事に育みたいなと思いました。


もし、あなたの近くで子どもが、いつも以上に暴れていたら、

それはこれ以上、自分をおさえこまないでというSOSのサインか、

あなたに安心して自分を出しているからかもしれません。


その心の声を、どうか読みとってあげてください。



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