こどものそのままを、まずはあたたかく見守ってみて!
ホラ、それぞれの生命のあり方が見えてくるよ!!
今日は私がスタッフをしている
「ミュージカルひろば 星のこども」の一回目の練習でした。
「ミュージカルひろば」では一般公募でこどもたちを集め、
演出をされる増田明先生の指導のもと、
こどもたちが存分に自分を発揮しながら練習をして、
12月に本番を迎えます。
今年は「オズの魔法使い」を
吹田メイシアター大ホール(大阪府)にて公演します!!
増田先生のこどもミュージカルは、
かれこれ、25年の活動になります。
私は、その25年前(小学4年生で)出演し、
舞台のとりこになり、
19歳から増田先生のもとで、
その指導方法を学んでいますが、
毎回、説明会明けの一回目の練習は
ドキドキします。
今年はどんな仲間と
ミュージカルを作ることになるのだろうと、
心が弾むからです。
そんな空間づくりで、
増田先生が大事にしていること。
それは
「空間の穏やかさ」と、
「こどものありのままをあたたかく保証すること」です。
初めて来た子の中には、
空間にすぐなじめない子もいます。
そういう子を無理に練習させないのが、
増田先生の指導法なのです。
どんな子も、それぞれのやり方で、
空間に馴染もうとするものです。
仲良しを上手に見つける子もいれば、
お母さんにくっつきながら
様子を見ている子もいる。
物おじしないで、楽しめる子もいれば、
固まっている子もいます。
自分の存在をみんながどうやって受け入れてくれるか、
様子を見て入ってくる子もいます。
そういう子は、
少し近づいては離れ、
走り回って様子をうかがい、
安心できそうだとすんなり入ってくるのです。
今日もそうやって、
ミュージカル全体の空気を全身で感じながら、
会場を走り回る子がいました。
先生をはじめ、私たちスタッフ、
そして長年、ミュージカルに関わっている出演者の子達が、
走り回る子に声をかけたり、
背中をサッとほぐしてみたり、
さりげなく引き込んだり、
あたたかく見守っていると…
帰る頃には、その子はニコニコ笑顔で、
先生の話を聞いていました。
もし、無理に引っ張りこんでいたら、
彼はたちまち空間を拒否していたでしょうし、
ほったらかされたら、
興味も持たなかったことでしょう。
でも、みんなが彼を受け入れ、
あたたかく見守っていた。
その空気が、彼を空間に馴染ませたのです。
「まったね~!」と、元気よく帰った彼は、
次回の練習も楽しみにくることでしょう!
ありのままの自分を大事にしてもらえるから、
本来の、自然で素直な自分を、
たっぷり発揮できるんですね。
さあ、彼からどんな表現が現れるのか…
とっても楽しみです!!