
前回の記事にも書きましたが、
私の指先には、アトピー性皮膚炎の症状が出て、
この時期は辛い思いをします。
でも、アトピーは、「自分自身を大事にして」という心の声だから、
薬などで抑えるのではなく、
たえず体をほぐし、体液の流れをよくして、
肌を清潔に保ち、
発汗作用をうながし、
体の老廃物をでやすい環境を作っています。
そして、生活もスローペースに落とし、
体の内側から、元気が沸くのを待ちます。
すると、少しずつ、私のアトピーは症状が和らぎ、
ラクになっていきます。
このことは、クラスの問題行動を起こすこどもへの対応も同じだと、
私は考えます。
ボディートークの全身表現によって、クラスをまとめてほしいと、
学級崩壊になりかかった学校に呼ばれたことが、何度かあります。
そういうクラスには、だいたい問題行動を起こす子がいて、
その子に先生が手を焼いている間に、
クラスがバランスを崩してしまうのです。
シラケる子が出てきたり、
無関心になっていったり、好き勝手が始まったり…
それは大変な様子です。
私はそういうクラスでは、
問題行動のある子を、躍起になって、なんとかしようとはしません。
まず、クラスのみんなが楽しめる空間作りをしていきます。
自分たちにも意識を持ってもらえるとわかると、
シラけていた子達も、たちまちいきいきしだします。
そして、だんだんクラスの雰囲気を、
自分たちで作ろうとしだします。
その中で、少しずつ問題行動のある子には、
あたたかい手でふれながら、
その子の特質を見出だしていきます。
そして、クラスに受け入れる雰囲気ができたら、
その子のよさを発揮できる場面を用意します。
みんなはその子のよさにきづき、
その子のことを、受け入れてくれます。
受け入れられることで、
問題行動を起こした子も優しくなりだすのです。
何か問題が起きたとき、その問題ばかりに気をとられていては
解決できないことが、往々にしてあります。
全体を見て、全体がうまくいくように配慮し、
問題を受け止めることこそが、解決の道だと思います。