「心を育てる」とは、いったいどういうことでしょう
近年、様々な育児法が出回り、「すぐキレる子どもたち(ハイリスクの子どもたち)」を、作らないために、
あるいは、能力の高い子どもを育てるために、など、
それぞれの特色をあげて、すごい勢いで情報として広まっているようです
本屋さんでも教育所や育児法の本がものすごくたくさん並んでいますし、
朝日新聞ももうすぐ紙面が変わるのですが、それに応じて教育面が充実することになっているようです。
昨日はテレビで「ヨコミネ式」の教育法が紹介されていました。
全国に「ヨコミネ式」の保育園や幼稚園は200を超えるらしいのですが、今回この時期にテレビに出たことで、
入園希望者はさらに後をたたないことでしょう
なんといっても、幼児が逆立ちをする・絶対音感が身に付く・漢字を使った日記が書けるなど、
目に見える教育法は、保護者に人気があります。
最近は、脳科学から見る教育もブームで、一時期はやった右脳教育というのは、科学的には疑問があるとか。
『決定版 その子育ては科学的に間違っています』( 國米欣明 著)という本に書かれていました
たくさんある育児法の中で、保護者が何を信じ、何を子どもによしとするのか…
情報があふれる世の中では、それが何よりの課題になってくるのだろうと思います。
とはいえ、親は子育てが初めてで、不安でいいものをどんどん取り入れたいと思うでしょうから、
どの順番で出会うかも大事になるかもしれませんね
あなたは子育てにおける重要なものは、なんだと考えますか?
私は「心を育てること」だと感じています。
その子が、「生きているすばらしさ」を感じられる環境を体験し、そのために努力し、がんばれること。
苦悩を乗り越えて得られる喜びも大事ですが、
まず、「自分がやってみたい」と思ったことで、何かをなしとげ、満足すること。
赤ちゃんで言えば、ママの乳首にたどりつくこと。
それはDNAに刻まれた本能だと最近の科学では証明されているようです。
その本能に従った行為でも、たどり着けて、お乳を吸えたら満足感があります
その満足感こそが、次の行動の動機になるのですから
先に自分に「やってみたい」があることによって、心の育ちが変わるだろうと思われます。
私は今、「ボディートーク」をベースとした、「全身表現によって心を育てることのすばらしさ」をテーマにした
本を書いています。
日本の子どもたちが、それぞれに自分のやってみたいことを実現していくことで、
もっと心豊かになれるように