暑い夏。
私が書いている
『不思議の国のアリス』の脚本作りも、
いよいよ佳境。
次回の合同練習には
最初の合同練習をしたチームの
キャラクターから着想を得て、
他のチームの希望も叶えるように、
それぞれの役について、
詳細が語れるように、
何度も何度も見直しています。
もちろん、
1時間ちょいで
作品をおさめる努力もしています。
小さい子も、
お客様としていらっしゃる
とぶくじらの舞台。
子どもたちによる
子どもたちのための舞台を作りたい。
その子達が、
じっとしていられる
ギリギリの時間です。
音楽も小さい子も楽しめるものに。
だから、照明さんにも
キツイあかりは作らないよう
お願いしています。
師匠はよく、
「私の作品は、1歳半以上なら楽しめる」と
おっしゃっていました。
私も2歳から楽しめるように、と、
毎回、考えています。
実際はどうかな?
もっか、努力中ですが…
そして、
舞台と客席が一緒に楽しめるように、
ステージから
必ず客席に話しかけるシーンを
作っています。
今回は特に、ナゾナゾがたくさん!
それから、
子どものアイディアで
神経衰弱的なカードゲームをする
シーンも作りました。
それと同時に、
作品中の音楽も
今の時期に全部選んでいます。
ミュージカルの脚本は、
音楽的に作られています。
セリフも歌のようだし、
歌からストーリーへ展開する
見事さも大切。
…と、師匠に教えられてきたから、
脚本を書きながら、
その中から音楽も聞こえるように。
などなど、
考えて書いていると、
頭からは湯気がモクモク…
頭を軽くしなきゃ、
と、焦るほど眠れず、
久しぶりに昨日は、
大好きな漫画、
『ちはやふる』を
夜中に読み始めてしまいました。
競技カルタに燃える
高校生の主人公たちの眩しい青春。
感動を呼ぶストーリー展開。
百人一首を
登場人物の心情を溶け合わせている
おもしろさ。
呼吸についての描写が
わたしはとても好き。
作者の方は、
どれほどの集中力で
この物語を描ききったんだろう。
全50巻もあるなんて!
私も深く息をして、
書き上げよう。
子どもたちが
それぞれが違う個性だからこそ、
世界は面白く、
そばにいるだけが友だちじゃなく、
共に時間を生きた仲間もまた、
自分を作ってくれていると
わかる作品作りをしよう。