製本アーティストの飛ぶ本こと、山崎曜です。


今日も、自然物のことです。
タイトルからもお分かりいただけるかもしれないのですが、

何だかわかりますか?

公園の階段、松の下です。
子供の時、蛾が好きなので、見るともなしに地面を見て、糞を発見しては、その糞の位置を頼りに、幼虫を探す、ということをしばしばやっていました。
それは今も変わらないです。

蛾の幼虫、スズメガかな、と思いました。松だからクロスズメか、と久々に使う頭の回路で考えましたが、数歩歩いてから、クロスズメの糞は、同じ俵でも、もっと色が薄くて、細長かったな、と思い出しました。
 

見上げると、松(上の方)と、何だろう、下の木は。こちらを食べている幼虫かもしれません。

いずれにしても、規則的模様の立体になるのが本当に不思議です。(写真があまりはっきりしないので、次は接写レンズつけて撮りたいです)

肛門近くの腸?のところでぎゅっぎゅっと水分を搾り取られる時、この形になるのかな、と想像しました。それにしてもきっちりとした造形。
 

この間の、zoom本読みで、布施英俊さんの「人体 5億年の記憶: 解剖学者・三木成夫の世界」を読んでくださった方がありました。三木成夫先生の、授業の描写があり、久々に毎年恒例だった「恐竜の糞の写真」の、すごい螺旋、を思い出しました。

あれは、腸の形が螺旋形なのか、それとも肛門のちょっとした角度でそうなるのか、どっちなんだろうと思いました。(角度だとすれば、糊とか絵の具で簡単に試せそう)

 

幼虫の糞の形については、どこかウェブに発見して説明しているサイトがあったな、と思い、検索しましたが、見つからないです。

鹿(?それともカモシカ?山でよく見かける)の糞のことも思い出しました。きっちりしたチョコボールくらい細かくパラパラになるのは、どういうことなんでしょう。子供の時にみた馬糞のことも思い出し、あれは直径3〜4センチくらいのゆるい塊がぼたぼた落ちる感じだったな。やっぱり子供の時、山の牧場を歩いていて、牛糞はべったりと伸びて広がっていたような気がします。

マメコガネのは、普通、というか、特に美しくないです。人間とか犬とかにもちょっと似た。。。



ミミズのはむるむると盛り上がっていましたね。

自然の形って面白いな、と思うと共に「版画的」と感じます。
「かた」があって、その形が何かの動きで、うつされて生成するというところが。

写真を写すのも、うつしとる感じが、版画的。凸凹したものの上に紙をあてて、鉛筆でぬると凸凹の形状が紙にうつるのはフロッタージュと言いますが、写真も何かそれと同じ雰囲気。

見て、絵筆で描く、という「うつす」「写生」とは随分と違った雰囲気ですね。

話は迷走しました。

迷走の末、そういえば、ブックアーティストの
足立涼子さん新作がでるのと、グループ展もある、って思い出しました。

足立さんの、自然の形(木の枝とか結晶とか?)から、うつしとって、それを文字として、本で表現するみたいなやり方のことを連想しました。

すごくかっこいいのです。