製本アーティストの、飛ぶ本こと山崎曜です。

 

7月7日から個展をします。

銀座のギャラリーおかりやさんで。

 

 

展示タイトルは、?と! 

 




個展に出す作品です↓


ただ一つだけ作ってみた「枠」になっているアクリル屏風。
 
「枠」の細い空間には、ケセランパサランみたいな、アメリカオニアザミの綿毛(これ、とても、定番的に使っています)を規則的に配置しています。

各枠にフックを取り付けて、フラッシュバルブと、顕微鏡の光源ランプと、活字が溶けた合金の丸いもの、を、糸で吊るしています。
 


昨日も書いたのですが、私は、重力を感じるのが好きです。

やじろべえ的なものとか、重いものを吊るしてあるというだけで、かなり嬉しく感じます(測量に使う、下げ振り錘、なども)。
糸がピーンと張って、迷いのない「真っ直ぐ」が心地いいです。
 

 

 

 

吊るしてるものは、手前から

 

・活字を溶かした、鉛+アンチモン+錫の合金。重さと色が非常に!好ましいです。

・昔のカメラ用品、フラッシュバルブ。細い金属線の絡まりがふわーっとしてとても美しいです(Wikipediaによるとアルミニウムかジルコニウムという金属らしい)。

・昔の顕微鏡の光源用、切れたハロゲンランプ。切れたことによる、ガラスの微妙に黒味を帯びた変色が美しいです。
 

 

 

 

空中を軽く飛んでいく綿毛という天然物が
四角の枠の空気の中に閉じ込められてるのと、

重さで吊るされた、近代の工業的なもの三点が、

アクリルやダンボールの灰色や白麻糸も含めて、

「銀色的光沢」という共通イメージで、

 

ひとくくりに枠の中に収まりました。

何かわからないけれども、どうしても作ってみたくなった形でした。意味は定かで無いので、これから考えます。
重力に関係することではあります。

吊るさなければ、こう置くこともできます。
夜の電灯の影も面白いです。