個展に出す作品。
前回、前々回と紹介した表紙タイプの作品は、楽譜を挟むとかノートを入れる、とかの用途があるのですが、置いて、楽しむものでもあります。
2面なり3面なりあるので、ついたてのように立てられるので、そのまま飾れます。
畳んで仕舞う、開いて立てることができます。
当たり前なのですが、重力に対して、さりげなく立っているのが気分がいいです。
風に揺れながら、細い草が立ってる状態は、普段、特にどうともなく、眺めています。
でも、じっと見て、
種から出て、細胞壁を育てながら、吸い上げる水を内部に保ちながら、重力と対になるような構造体を作っていく様子を想像すると、こんな細くて軽いのに、ちゃんと美しく立っている、その当たり前さがすごい、と思います。
重力と無理なく釣り合って立ってる気持ちよさも感じます。
根が、吸った水で膨らんで、土の隙間を押し分けながら、深くあるいは広く伸びて、それが茎が立っているのと同時進行していきます。
植物と違って、根、のような固定する要素をもたない、これらの作品も、立てて置けるのが大事と感じてます。
特に、地面に垂直になっている面を意識すると、そう思います。
真ん中の作品は、1面しかないのですが、厚みが15ミリあるので、立っています。
たたんで、寝かしたら、こんなです。
触って眺めるのが、もちろん、楽しいですよ。