製本アーティストの飛ぶ本こと山崎曜です。

 

個展への出品作を紹介しています。
今回は、昔のもたくさん出します。

 

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20年ちょっと前の作品です。
「本」タイプの作品です。

 

 

 

 

ページをめくった内部に引き出しタイプの箱を入れています。

丸く見えているのは、山茶花の種です。


写真でうまく撮れないのですが、

取り出すして拡大して写すと、こんなです。
表面のつや感が、古い写真機材などの梨地的な表面加工?塗装?に似ています。

 

 




改めて、じっくり眺めてみると、
これは水平の、
地層みたいなレイヤーからなる作品だ、と思います。

表紙は、月を映した夜の海の見立てで、

その下の地層に、
進化の色々のことを表現した6枚の絵や文があり、
さらに下の層の内部に、
再度、月の満ち欠けにも見立てた、種と
湧き出る泉を表した本があります。

全体として、とても月のイメージです。

一旦、開いて眺めたら、あとは開かずに、
バームクーヘンのような
(グレーと黒の紙でページができてます)
地層を眺めて、その上の海を眺めて、撫でて、
地層の内部を空想する、
そんなふうに楽しんでいただければ、と思います。
 
ちなみに、表紙は、金属っぽく見えますが、サテン生地を、彫った木に貼ってます。
 

 

説明動画は

 

音読もしてます