製本アーティストの、飛ぶ本、こと山崎曜(やまざきよう)と申します。
ご来ブログ、ありがとうございます。
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まもなく個展なので、作品のことを書こう、と思いつつ、ついつい、生き物のことを書いています。
私の作品は、本あるいは、本の表紙的なものが多いです。身の廻りの植物や虫を、写真で使ったり、スケッチして図案を作ったりします。自然の規則性をそのままもらう感じで作っています。
植物の場合、押葉だったり種だったり、そのものを使うのもけっこうあります。
竹もその中の一つ。
日本の物語の初めが「竹取物語」だったり、文化的伝統を感じます。なにかのきっかけで手に入れた『床の間』という本の著者の、建築家、藤井厚ニの実験自邸「聴竹居」は、こんど京都に行く時には、かならず行きたい場所です。竹を聴いてすごす時間、憧れます。
といいつつ、実は、うちは、毎日毎晩、竹が窓の外あるいは家の躯体自体に打ち付けて、音をたてています。
ただ、姿が、あんまり冴えなくて、結果
「ささのはさーらさらー」という聴竹、というイメージでは全くないです。
タケノコは、私には、美味いです。
まず、7メートルくらいまで、ズーンと伸びて(2階の窓から見上げて撮ってます)
今は、苞葉が、カパっと開いて、枝葉が射出。
この動きまでは、たいへん、かっこいいです。
あとは、小枝が細かく密集してボテボテしてかっこわるくなります(上の写真の右奥)。
わー、りっぱな太いの出た、今年は、これを伸ばそうとしてるのの剥がれた苞葉はこれ。
むらさきが、美しい。
美しいです。前にこれ使って作品つくりました。
裏は、竹のこもれび
ビデオだと、こんな感じ。
この竹自体を本の表紙に使ったこともありましたね。
しゃもじの根元みたいな模様が、好きです。
さて、個展は、奇しくも、7月7日、たなばた、にスタートです。(笹は地表近くに生え、竹はまさに、丈が高く伸びます。だから、「ささのはさらさら」のささ、は、やっぱり竹の葉だよね、と思うひとがほとんどなんじゃないでしょうか。)