多言語自然習得のグループに居ると、
日々、色々な話に触れています。
 
以下は、多分、一昨年の終わり頃のこと。

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メキシコからの留学生の把美くんの話。

多分、日本に来てしばらく経った時に、

渋谷に建ってるビルと、
みんなで飲みにいくビール、

これが、同じ音って感じて、そのことを周りの友達(ネイティヴ日本人)に言うと、
 
「いやいや、ビールはビールだし、ビルはビルだよ」
 
って言われて、確かにその説明してくれる時は、伸びる音が入って、違うのだけれど、

会話の中ではやっぱり同じ、

という現象があったそうです。
 
ネイティブには、聞こえない音(認識できない音)がある、ってことです。
 
何を話してるのか、意味がわかっているネイティブの人は、
 
話の流れの中にある「ビル」という音を、ある時は「ビル」と聴き、ある時は「ビール」と聴く、ということでしょう。
 
意味が自然にわかるようになると、音そのものを聞くよりは、意味を聞くというようになってるということだと思います。
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上のことを、去年、自分新聞に書きました。
 
で、その時は、
 
ネイティブの人が丁寧に一語一語教えてくれても、違うこともある、

ほんとのことばの音は流れの中にある、

という感想を書いていました。
 
 
近頃の自分の英語のことを思いながら、このことをふと思い出したです。
 
この一年あまり、コロナの影響が大きいのですが、前にも、まして、多言語の音をすごく真似て声に出すようになるとともに、好きな歌もプレイリストに入れて、真似して歌うようになりました。
 
それで、改めて、

ロック周りの英語の歌が、
本当に好きだな、自分!


と認識しなおしたのです。
 
というわけで、時々、自分の英語(の今)について書こうと思います。
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自分のたいせつにしたいことばって、ロックに限らず、歌のことばかな、と思います。そしたら、この作品が頭に浮かびました。

これは、『もう一つの空』というタイトルの手帳挟み(ホルダー)の作品です。(自分が気に入っていたのを、去年、お買い上げいただいて、すごく嬉しかったです。)


空の写真を透明フィルムにプリントして、寒冷紗と重ねて、アクリル板に挟んだら、ジーンズのような視覚的質感になりました。

私は、ロードムービーっぽい、って感じてます。

表からも裏(内側)からも、別の空の写真が透明に見えるので「もう一つの空」です。

普通に空の写真を見るなら、空に無限の遠さを想像したりしますが、この作品では両面から別の空を透かして見るので、その想像の無限遠がどこにもなくなってしまう、という不思議を、このタイトルに込めてます(もはや、破綻してる日本語を修正できない。。。)


鈴木常吉さんの「思ひで」の歌詞から影響されてます。深夜食堂も好きだったけど、ドラマよりもやっぱり「歌」が好きなのです。