徳田の作法 | とおぼえの自縄自縛日記

とおぼえの自縄自縛日記

京都を中心に活動する屈折/純文学/変拍子/ポストハードコアバンド とおぼえのweblog
Vocal:徳田♂、Electric Ukulele:東田、Key:徳田♀、Drums:浜口

LIVE
6/15京都LIVE&SALON夜想
7/27京都ソクラテス
9/15京都BlueEyes

こんばんは、とおぼえ徳田♂です。悔し涙には慣れています。

流れに任せて書いていると、すぐに、とおぼえ徳田夫妻の身辺雑記になってしまうこのブログ。まあ、今月はとおぼえのライブもなく、メンバーも家内以外には接触しないので致し方ない面はあると思いながら、後ろめたさも感じたりして。
と言うことで、今回は奮発して「私の作曲作法」について語りたいと思う。たいした内容ではないですが、誰の参考にもならないと思うけど、不肖私が語らせていただこう。。

よくあるバンドでの作曲法に、適当に即興で皆で合わせて演奏している内にそれが曲に昇華されていくというのがありますが、とおぼえでそれを私が申し出たらメンバーに怒られる。特にウクレレの東田君は、「時間や労力の面で効率が悪いので、それは絶対嫌」と言いきっておられますので。また、メンバー諸氏多忙に付き、バンド練習の回数を最小限に抑えているので物理的にも無理。念のために言うときますが、わしらがそういう手法で曲を書くのが不可能な訳やないですよ。私も東田君も過去にそういう手法で曲を書くバンドに在籍していましたから。ただ、時間がかかる割に、普通の3コードの曲になりがちだったりして、とおぼえの個性として如何な物かと。

と言うことで、私、とおぼえ徳田♂1人の両肩に作曲を行わねばならないという重い責任がのしかかるわけです。
ところが20年以上のキャリアを誇る私は、音楽理論のイロハのイも理解できていない残念な人物。勿論、過去に本を読んで勉強したりもしたのですが、今一使いこなせないのは音楽的才能の限界か。なので、何となくフィーリングに任せた作曲で20年。昔、マンドリンオーケストラに在籍していた時のジャンル違いの記憶や感覚まで総動員。ダウジングやないんやから、無茶な話ですわ。

無茶は承知ですが、男の子はやらなくてはならない。そういうわけで開き直って作曲をするわけですが、大体、作曲の作業はギターを使って行っています。別にこれはウクレレでもピアノでもあんまり関係がありません。ピアノなんか全く弾けないのですが、作曲の支援ツールとしては十分役に立ちます。頭の奥から浮かび上がる音を上手くつないで行ければ、運が良ければ曲になってくれる。勿論、運が悪ければ変な方向に脱線していって、数時間を無駄にした私がゲンナリするだけのことも。

また、科学的な根拠は全くありませんが、私の経験では作曲に適した時間帯は早朝から午前中ぐらいがいいと思います。前の日に早く寝て、頭の中身をリセットしてから、楽器を使って自分と対話するようなイメージ。

わお、なんかアーティストっぽいぞ。この表現だけでファンキー加藤を軽く凌駕できたかも。不倫問題に揺れる仮想敵国を木っ端微塵にしたかも。不倫できている時点で男として負けている気がせんでもないが・・・ダハハ!!

・・・ ゴメン。本題に戻ります。

そもそも、曲が下りてくるパターンにも色々あります。曲ごとに違いますが、代表的なパターンを3つほど挙げてみましょうか。

①曲の全体がいきなり下りてくるパターン
曲を書いていて一番気持ちええパターンですわ。「俺って天才と違うんか?」と勘違いしたりするパターン。
いきなり曲の全体像が、朝、ギターを手に持った時点で既に頭の中でできていたりして、思わずビックリしたりします。
ただ、悲しいかな、このパターンは、流石に滅多にありません。敢えて言うならば、この間書いた「灰色」というとおぼえの新曲は近かったかもしれない。曲構成は後で手を少し入れましたが、割とズボーッと頭の奥から出てきてくれましたので。
全体を最初から把握しているので、割とまとまった作風になることが多いような気がします。

②曲のイントロから芋づる式につなげていくパターン
ギタリストっぽい曲の書き方かもしれません。ギターでイントロのフレーズを作って繰り返し弾いている内に、その次の展開、その次の展開と、繰り返し思いついたアイディアをつなげていくと結果として曲になるパターンです。ちなみに初期のとおぼえの曲はほとんどこのやり方で書いています。テンポの速いロックぽい曲ができることが多いですね。「夜の単振動」「火の車」「ねじの回転」なんかがこの手法で書いた典型的なとおぼえの曲になります。

③短いアイディアのストックをフル活用するパターン
長いことやっていると、①や②やその他の手法を駆使しても、出てきたモノが前に書いた曲に酷似していたり、そのままでは使えない場合が多くなります。私は、こういう時に出てきたアイディアを捨てずにストックするようにしており、定期的に聞き返しています。案外時間をおくと新鮮味を感じるものです。その結果、曲の中心となるアイディアになってくれたり、パーツをパッチワーク的につなげて新曲をでっち上げたり、お料理は私次第。パッチワーク的な手法になることが多いせいか、何だか「カクカク」した人工的な曲構成になることが多いかも。とおぼえの曲では、「十六歳の死化粧」「トペ・コンヒーロの失敗」なんかがこのパターンで作った曲です。塵も積もれば山となる。「もったいない」の思想でございます。

実は他にも、とおぼえならではの曲作りやアレンジのちょっとした秘訣や実践的な手法はあるのですが、流石にそれは企業秘密。あなたのバンドの極秘作曲必勝パターンを私にこっそり教えてくれるなら、お返しに教えてあげます。カレーの隠し味程度の情報量にガッカリしても知らんで~(笑)

しかし、20年の作曲キャリアに裏付けられた様々な小技を持っていたりするのに、何故「灰色」完成までにこのように長い時間がかかったか?
理由は、我々としては多すぎる頻度でライブをやることにより私の自由時間が足りなくなってしまったこと、家庭不和や母親の宗教問題による心の余裕の欠如も理由の一部ではありますが、はっきり言って一番でかいのはコレ。やっぱり、「酒の飲み過ぎ」です。

さっき、私は「早朝が作曲には向いているように思う」って書きましたよね?
でも、前の晩に死ぬほど飲んでいるので、折角早く起きても、頭がボーっとして全然リセットされていない。さっき偉そうに書いた早朝起床の良い効果はまるで発揮されないのです。また、頭がはっきりしてくる夕方に自宅にいると、野鳥が唄うような自然さで私は酒を飲み始めますので、その時点で閉店ガラガラ。曲どころかギターも弾けやしねえ。ギターどころか嫁はんと何を喋ったかも思い出せやしねえ。もう、散々。

そう言えば、発想の転換や!!と思って20代の頃、わざとベロベロに酔っ払った状態で曲を書こうとしていた時期もあったな。そうした上で、酔いから醒めても覚えている曲こそが、真にポップでシンプルな曲なのだ、というのがその頃の私が真剣に考えていたこと。大人が真面目に考えてその結論か。

結果?

ラモーンズの出来損ないみたいなゴミ曲が5曲ほど書けましたが、勿論ボツ。阿呆の極み。

嗚呼、何の話題でブログを書いても、最終的にはアルコールの話題に鮭のように戻ってくる私。廃人アル中ナナハンロケンロール。

有権者の皆さん、私が一乗寺の鼻つまみ者でございます。生まれてすみません。生まれてすみません。とおぼえ徳田♂に、清き一票をお願いいたします。週末金曜日にはお酒を抜いて、新しい曲を土曜早朝にドンドン書こうと思います。生まれてすみません。とおぼえ徳田♂に清き一票をお願いいたします。(絶叫調)

ここまで、まじめに読んでくれた人、まじでゴメン。

8月の難波メレでのライブの対バン、ちょっとずつ出てきていますのでチェックお願い。めげずによろしく!

★ とおぼえ3rd CD-Rの収録曲が試聴できます!! 青字をクリックしてください!!

七つの傷を持つ男
ねじの回転
トペ・コンヒーロの失敗
ハシヤスメ


◎平成28年7月17日(日)@京都LIVE&SALON夜想
出演:とおぼえ / Hamah Moh / THEE MUNCHIES/ 稲冨英樹+小池克典
OPEN 18:30 / START 19:00
\1500 (+1drink \500)

◎平成28年8月7日(日)@大阪塚本エレバティ 詳細未定!!

◎平成28年㋇28日(日)@大阪難波メレ 出演:The Ghost Sharks(USA)/50/50's
ザ・サンダーボーイズ/とおぼえ &More!
OPEN 未定 START 未定
AD ¥2000 DOOR ¥2500 共にd別