毎月1回、身近で見つけたおもしろい建物を記事にしています。
(過去記事:テーマ「おもしろ建築」)
今月は、バルト海に浮かぶ小さな島・ボーンホルム島(デンマーク)で登場した円型教会をクローズアップ
ロケットみたいな、三角帽子の教会。
島内には、全部で4つ、このような円型教会があり、いずれも、ボーンホルムのシンボル的存在。
私たちはドライブがてら、4つとも訪れました。
その中でも、礼拝堂の上階、三角屋根の部分まで公開してるのが、このウスターラース。
では、とりあえず中へ入りましょう。
ここまではエントランス。
続いて、礼拝堂。
余計なものが、見事にありません。
もちろんプロテスタントの教会なので、カトリックとは違う様式です。
それにしても、本当に真っ白。
椅子はドーナツ状に設置されてます。
教会と言うか・・・まるで防空壕のような、洞穴のような雰囲気です。
白壁だし、小さい窓もあるし、家具は天然木を使用した、北欧らしい温かみのあるもの。陰湿で冷たい感じは全くしません。
ただ、カビ臭い・・・・
換気は、あんまりよくないかもしれません。。。
12世紀、教会本来の役目(礼拝をする)だけでなく、敵の攻撃から島を守るために建てられました。
大切な食糧、財産などをここで蓄え、教会の2階からは砲弾が打てるようになっています。
2階へ行ってみましょう。
急な石造りの階段を上って行きます。
2階の窓が、砲台や銃眼として使えるように設計されてます。
窓から外をみた感じ。
外から見あげると、2階に窓が見えますね。
これは、三角屋根の内部。 屋根は木造ですね。
教会を丸くすることで、四方八方へ大砲を向けることができ、
4つの教会とも、海の近くに建てられているので、見張り台の機能もしていました。
この教会が町の人々にとって、とても重要な拠点だったでしょう。
三角の屋根がかわいらしくもあり、
どっしりとした厳かな雰囲気も併せ持っている、とても不思議で印象的な教会。
もちろん、今でも毎週サンデーサービスで使用されています