ごめん。市原さん。さっき知りました。
市原さんがこんなにニュースになっていると知ったのは、昨夜路上生活者にプレゼントを配っているときに、
参加者からききました。
私は市原さんと仕事をしてきて、セクハラの「セ」の字も見たことがなかったので、
「あんなに一緒にいたけど私は何もなかったよ!(笑)」と速攻返してしまって、
「そこ!?」と突っ込まれました。
彼と出会ったのは名古屋の長者町。
子どもたちと演劇をつくったり、まちあるきを航海とみたてたワークショップをしたりしていました。
彼との出会いは「トビヲちゃんをみたまち」に書いたように劇的で、その後彼といくつか横浜で仕事をしたけれど、
たくさんの感動と、たくさんのミラクルを経験することができました。
その中で、アイドルグループをつくったり、女性をテーマにしたりしたけど、
報道にあるような、「枕営業を強要」するどころか、
どちらかといえば、
これでデビューできる!!という「期待をさせない配慮」の方が強いという印象でした。
私も市原さんも入り口は広くするけども、私は美術、彼は演劇という面ではものづくりとしてシビアな面があるから、
その辺の調整やいろんな線引きはなによりも気をつかって仕事をしてきたと思います。
私と市原さんの共通点はとても多くて、その中でも、
「人が大嫌いで大好きだ。」ということではないかと思います。
「人が大嫌いで大好き」なゆえに、いろんな種類の人間にどんどん接触して越境していきます。
そして、越境するだけでなく、どんどんいろんなものを引き寄せます。
たくさんのことに関わっていると単なる演劇やプロジェクトというだけではなく、
人として、プライベイトな面のフォローもしなくてはならなくこともあります。
たくさんの人を感動させ、大きなムーブメントを起こすということは、あるときは誰かを傷つけてしまうこともあります。
その中で、いろんな鍵の掛け違いがあることもあります。
どんなに気を使っていても、気をつけていても、起こってしまうことはあって、
その起こったことに、どう対応していくかということが重要になってくると思います。
そのことに関しては彼はこれから対応していくことだろうと思いますので、
今は、まずは見守りたいと思います。
ただ、彼の普段の繊細な種蒔きをしながらちょっとずつ地固めして進んで行く手法をよく知っているものですから、
報道のされ方には腑に落ちないところがたくさんあります。
彼に対して書かれた記事を見て泣きました。
ただ、これだけはっきりと言えることは、
私と市原さんとの関係はこれまでと同じように変わることはありません。