最近、古本屋さんで入手した本は、
- 神様のボート/江國 香織
ぬるい眠り (新潮文庫)/江國 香織
- この2冊。
- どちらかというと、『神様のボート』の方が長編で読みやすかったけど、
- 彼女の作品を好きになるきっかけとなった、
きらきらひかる (新潮文庫)/江國 香織
この「きらきらひかる」の続編が『ぬるい眠り』(短編集)の方に入っていたので、
それが一番、よかったかなぁ~?
この「きらきらひかる」は映画化もされていて、
医師で同性愛者でもある役に豊川悦司とその恋人役で筒井道隆、
その豊川悦司とアルコール依存症役の薬師丸ひろこが夫婦という、
何とも不思議で現実味のないようなお話。
でもね、何だかわけが分らん関係な上に、
どうしたって苦しいでしょ?こんなおつき合いって…と思うのだけど、
もっとずっと心の奥底の方で見えない何かで繋がっているような、
深いかかわりがそこに見て取れて、
とても切ないけど、あたたかな雰囲気のあるお話です。
きらきらひかる [DVD]
なんだか皆さんお若くて、懐かしすぎる映像って感じよねぇ。
で、もういっこ、最近の新型インフルエンザ騒動で思い出す、
印象深いお話がこれ↓
- アニマル・ロジック/山田 詠美
これは、目に見えない何か悪い虫が、
自由を求める人間の欲を食らって、人を蝕んでいく病になるというようなお話で、
その中で、
主人公である女性の生活感やその思いなどが存分にちりばめられつつ、
その病と闘う体内の戦士たちの勇姿も共に描かれている、
とってぇ~も分厚い長編小説です。
とても俗っぽく感じる方もいらっしゃるのではなかろうか?と思うのですが、
私にとっては十分に読み応えがあり、
この厚み分の想いが受け取れる大好きなお話しのひとつ。
(ちなみに、うちのだんなさんは、この人のお話しはエロ本だと思ってる残念なお方です)
感性の違いは、責めるようなことでもないので、
何ともいいようがないのが、一番残念ですが、
難しい論文のようなものに興味の持てない私ですので、
そういったものを好む方もいらっしゃるように、これに関してはね、
十人十色のイーヴンなことでございますのよね。。。(笑)
と、まぁ、
最近の目新しいような本ではございませんが、こんな感じでいかがでしょう?