Line出力専用機
「LXU-OT2」の修理記事のその3です。
対象: Line出力専用機
箇所: ボリューム
となります。
ヘッドホンアンプ部分を復活させてみることにしました。
方法は基本的に今までの方法の横展開。
これまでの経験がいきるのか。
固有の問題は C14が焼けてしまったことへの対応ぐらい。
◆前処理
ボリューム付近の作業となるため
周辺の C30, C88, C4, LED を取り外した。
◆状態
- 過去に復活作業に失敗しており、C14が崩壊気味
- ボリュームの6か所のパターンはほぼ焼けている
- ヘッドホン部分のコンデンサと抵抗は実質初期のまま
C14右 は左側の穴経由でボリュームの③とはんだ付け。
OT2の棚卸
修理後、デスクトップPC用の座を3に譲る
その後文鎮化してパーツを7へ継承
5インチベイの改造
ということで後日になりまして、PCの5インチベイ収納BOXのフロントパネルをヘッドホンに対応できるように改造しました。
フロントにボリュームのツマミとミニジャックを新設します。
◆5インチベイ収納BOX
使っているのはアイネックスBB-03Aというものです。
5インチベイ 小物入れ というものですね。
従来はLine出力専用機だったためフロント部分はLED用の穴を
あけただけでした。
背板部分はケーブルを通すため、半分ぐらい除去しています。
引出し状になっているのでケーブルが前後方向にスライドできる必要があります。縮まった際にケーブルはPC内部をのたうつ形になるため、背面は多めにスペースを取りました。
底面は固定用のネジを通すための穴をあけた程度となります。
外から引き込むのは5V電源、USB、RCAです。
ES-OT4とLXU-OT2は5インチベイの中でUSB接続します。
OT2のRCA端子は横2列のものに変更済みです。
(後に配線を延長)
◆ボリューム
位置決めしてピンバイスで3mm穴を作成。
その後、その穴をテーパーリーマーで掘り進めました。
使っているのはTR-02というものなので 理論上は16mmまでいけるみたいなのですが、使っている5インチベイには引出しの取っ手があり平面ではありません。非常に立体的。
なんだかなぁといった感じで適当に掘り進めました。
大まかにあけたのち、カッター、ニッパー、ヤスリなどで微調整。穴あけφ20mmは無理そうなのでφ15mmかφ16mmの穴をあけてそのサイズの黒のツマミで使うのがよさそうかな。持ってないのでマルツで購入。
なんとかツマミをフロント面に通すことができたし、ツマミも回せる。使えそうかな。
それにしてもぶっつけ本番が多い。計画が適当すぎるなぁ。
◆引出しの取っ手部分
手前側に膨らんでいるため、ボリュームおよびミニジャックの突起部分をいい感じで吸収してくれました。非常にラッキー。
◆ミニジャック
今回はⅬ型の延長ケーブルを採用しました。
ST35-AF01RLという10cmのもの。千石で購入。
前述の通り、取っ手部分が前に膨らんでいるためOT2のジャックに挿した際のL字部分が干渉しませんでした。
延長されたジャック部分はフロントパネルに穴をあけて通してUV接着剤で固定しました。
◆基板の高低
従来はES-OT4側を20mm足で、OT2側を5mm足で利用していました。配線上、ケーブルのコネクタ部分が干渉するため基板の高低差をつけて格納していたのです。
今回は OT2の基板を10mm足にしました。
5mm足のままでは実質的にツマミが回せないためです。
これにより ES-OT4は実質5インチベイに直置き(実際は両面テープKPR-25R利用=1mm程度浮かせ、基板裏面の突起を吸収)で配置することになりました。
従前よりも高低差が詰まりましたが、基板を従来位置からずらす形で対応できました。
<追記>
ブツはなんだかんだで収まるものの、端子類がOT2のRCA付近に集中して空間がタイトでした。
そのためRCA端子を一旦外し、ケーブルで延長して右方向に逃がすことにしました。RCAの端子部分はなんちゃって絶縁で囲っています。
Line出力用の抵抗はNS-2Bと交換しました。(2個裏面に敷設)
まぁ、RCA端子および抵抗を先代のLine専用機のものと交換しただけなんですけどね。
この作業中、RCAケーブルを触って感電しました。
デスクトップPCのアースをとってなかったのが原因のようです。
APCのOAタップが経年で故障した際、普通の電源タップにしたのが間違いだったようです。3極じゃなくなっているのでアースが取れておりませんでした。
これを機会にアースをとりました。