「LXU-OT2」の修理に関する備忘録 その3 ※可変抵抗/5インチベイ組込 | tobilishi721のブログ

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Line出力専用機

 

「LXU-OT2」の修理記事のその3です。

 

     対象: Line出力専用機

     箇所: ボリューム

 

となります。

ヘッドホンアンプ部分を復活させてみることにしました。

 

 

 

方法は基本的に今までの方法の横展開。

これまでの経験がいきるのか。

固有の問題は C14が焼けてしまったことへの対応ぐらい。

 

◆前処理

ボリューム付近の作業となるため 

周辺の C30, C88, C4, LED を取り外した。

 

◆状態

  • 過去に復活作業に失敗しており、C14が崩壊気味
  • ボリュームの6か所のパターンはほぼ焼けている
  • ヘッドホン部分のコンデンサと抵抗は実質初期のまま
◆作業
銅線を裏へ通す穴をピンバイスで3個あけた。
ボリュームをはさんで 左に2個、右1個。
C14は焼けたチップを取り除きセミコン化。
対になるC12も取り外しセミコン化。(共に150pF)
 
銅線3本は予め開けておいた穴を通しておき、C14右・C14左 および R7左 に接続する。
今回はC14がセミコンであるため、対象がチップであった時よりも取り付けがやや楽。的が大きいので。
 
その後、ようやくボリュームを敷設。
銅線の片側をそれぞれボリュームの足と結線できる長さであるか試す。一本数ミリ短くてやり直した。
 
さてボリュームの6個の穴。
 
 ①②③
 ④⑤⑥
 
②は裏面のパターンが活きているようなので普通にはんだ付け。
R7左 を右側の穴経由でボリュームの⑥とはんだ付け。

C14右 は左側の穴経由でボリュームの③とはんだ付け。

C14左 も左側の穴経由でボリュームの①(実際は④)と
はんだ付け。①と④はGNDなのでジャンパー。
①の裏は焼けて輪の部分のパターンと直線部分との間が断線していたため、はんだ付けした。
⑤の裏も①と同様であったため、裏面でC16のマイナスにつながるパターンとはんだ付けした。
 
作業に際し外していたコンデンサやLEDを戻す。
 
 ↓セミコンが2つ(C14/C12)や金メッキ銅線が見える
 
あー、これを書いていて③⑥が逆になってたことに気がついた。ホントに備忘録だわ。
試聴すると案の定、左右が逆だ。
早速修正。
 
修正後、なんか音がボアボアしていると思ったら、コンデンサと抵抗が 暫定構成のままだった。
いつもの構成にしたらいつもの音に。
イヤホンでわかるぐらいなので結構違いましたわ。
 
一時、左右を間違えたものの、割とあっさり復活したねぇ。
 
さてボリュームが付いたので 5インチベイを改造しなくては。
 
OT2の修理、残りは状態の悪い1枚のみ・・・。
 

 

OT2の棚卸

 

どれに何をしたのか、整理しようかと
時系列に採番して棚卸してみました。
 
全7台
 
1:23年2月現在 修理予定品
      一番状態が悪い
  ボリューム焼けた、PCM2704が飛んでいる、
  U4を供出、パターンのダメージ多しなど
2:修理記事その1でボリュームを修理した個体
  修理後、デスクトップPC用の座を3に譲る
3:当記事でボリュームを修理した個体
  デスクトップPC用として使用中のもの
  修理前までLine出力専用機だった
4:OT2の記事の個体だったもの
  その後文鎮化してパーツを7へ継承
  修理記事その2でPCM2704、ボリュームなど
  全面的に直した個体
  光デジタル出力を増設
5:OT2の記事の個体(ケース入り)
6:ガリを直した個体(ケース入り)
  常用していたが文鎮化
  その後、修理記事その1でPCM2704を貼り直した個体
7:予備機だったが、4が故障したため
  構成を継承した個体(ケース入り)
 

 

5インチベイの改造

ということで後日になりまして、PCの5インチベイ収納BOXのフロントパネルをヘッドホンに対応できるように改造しました。

フロントにボリュームのツマミとミニジャックを新設します。

 

◆5インチベイ収納BOX

使っているのはアイネックスBB-03Aというものです。

5インチベイ 小物入れ というものですね。

従来はLine出力専用機だったためフロント部分はLED用の穴を

あけただけでした。

背板部分はケーブルを通すため、半分ぐらい除去しています。

引出し状になっているのでケーブルが前後方向にスライドできる必要があります。縮まった際にケーブルはPC内部をのたうつ形になるため、背面は多めにスペースを取りました。

底面は固定用のネジを通すための穴をあけた程度となります。

 

外から引き込むのは5V電源、USB、RCAです。

ES-OT4とLXU-OT2は5インチベイの中でUSB接続します。

OT2のRCA端子は横2列のものに変更済みです。

(後に配線を延長)

 

◆ボリューム

位置決めしてピンバイスで3mm穴を作成。

その後、その穴をテーパーリーマーで掘り進めました。

使っているのはTR-02というものなので 理論上は16mmまでいけるみたいなのですが、使っている5インチベイには引出しの取っ手があり平面ではありません。非常に立体的。

なんだかなぁといった感じで適当に掘り進めました。

大まかにあけたのち、カッター、ニッパー、ヤスリなどで微調整。穴あけφ20mmは無理そうなのでφ15mmかφ16mmの穴をあけてそのサイズの黒のツマミで使うのがよさそうかな。持ってないのでマルツで購入。

 

なんとかツマミをフロント面に通すことができたし、ツマミも回せる。使えそうかな。

それにしてもぶっつけ本番が多い。計画が適当すぎるなぁ。

 

◆引出しの取っ手部分

手前側に膨らんでいるため、ボリュームおよびミニジャックの突起部分をいい感じで吸収してくれました。非常にラッキー。

 

◆ミニジャック

今回はⅬ型の延長ケーブルを採用しました。

ST35-AF01RLという10cmのもの。千石で購入。

前述の通り、取っ手部分が前に膨らんでいるためOT2のジャックに挿した際のL字部分が干渉しませんでした。

延長されたジャック部分はフロントパネルに穴をあけて通してUV接着剤で固定しました。

 

 

◆基板の高低

従来はES-OT4側を20mm足で、OT2側を5mm足で利用していました。配線上、ケーブルのコネクタ部分が干渉するため基板の高低差をつけて格納していたのです。

 

今回は OT2の基板を10mm足にしました。

5mm足のままでは実質的にツマミが回せないためです。

これにより ES-OT4は実質5インチベイに直置き(実際は両面テープKPR-25R利用=1mm程度浮かせ、基板裏面の突起を吸収)で配置することになりました。

従前よりも高低差が詰まりましたが、基板を従来位置からずらす形で対応できました。

 

<追記>

ブツはなんだかんだで収まるものの、端子類がOT2のRCA付近に集中して空間がタイトでした。

そのためRCA端子を一旦外し、ケーブルで延長して右方向に逃がすことにしました。RCAの端子部分はなんちゃって絶縁で囲っています。

Line出力用の抵抗はNS-2Bと交換しました。(2個裏面に敷設)

まぁ、RCA端子および抵抗を先代のLine専用機のものと交換しただけなんですけどね。

 

この作業中、RCAケーブルを触って感電しました。

デスクトップPCのアースをとってなかったのが原因のようです。

 

APCのOAタップが経年で故障した際、普通の電源タップにしたのが間違いだったようです。3極じゃなくなっているのでアースが取れておりませんでした。

 

これを機会にアースをとりました。

 

 

これで深夜作業時はOT2のヘッドホン利用が可能になるなぁ。
 
マザボのオーディオチップ使えよ?
OT2で、いいんです(慈英氏 調)