フレンズでは・・・
<NEXON版けものフレンズ>で初登場。
以降は<けものフレンズFESTIVAL>、<けものフレンズピクロス>で登場しましたが、<けものフレンズ2>ではの一部の登場のみでセリフはありませんでした。
<けものフレンズ3>では、メインストーリーS3・3章にて待望の初登場し、その後のイベント<突撃取材!あなたの秋はどんな秋?>にて一部登場し、2025年2月14日に初登場からやや遅れてのプレイアブルの実装となりました。
平和主義で、マイペースでおっとりしている性格で、たまにぼーっと上の空の時があり、たまに話を聞いていない時があります。
(今どきの女子には、ほとんどいないような・・・)
実際の動物のように目的の位置がわかるらしく、道に迷っているフレンズを導いて、助ける姿がストーリーで描かれています。
基本情報
〇和名
カワラバト(ドバト)
〇英名
rock pigeon
〇学名
Columba livia Gmelin
〇分類
鳥綱ハト目ハト科カワラバト属
〇生息地
アメリカ大陸、ヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸、オーストラリアなど世界各国
〇全長・翼開長
31∼34㎝・62∼68㎝
〇体重
314∼360g
〇保護状況
軽度懸念【LC】
10000年前から親しまれていたハト
一般的にハトを指す場合、飼育されているものを<イエバト>、それが野生化したものを<ドバト>と呼ばれています。
<カワラバト>はそれらの原種で、家禽化がしやすく、食用、愛玩用として古くから<ヒト>に親しまれてきており、最も古い年代では、今から約10000年前の紀元前3000年前のエジプトでは、すでに飼育されていました。
その一つの役割として、<伝書鳩(でんしょばと)>と言われる文書を送るためのツールとして用いられていました。
日本には飛鳥時代にはすでに持ち込まれ、鳥類の飼育が盛んだった江戸時代後期には、伝書鳩、軍鳩の飼育が最盛期だったとされています。
ハトの仲間は300種以上!?
キジバト
アオバト
<カワラバト>は鳥綱ハト目ハト科カワラバト属に分類される小型の鳥類です。
現在世界中で、確認されているのは353種と鳥綱の中でも種数が非常に多く、一般的によく知られているのは本種の他、<アオバト>、<キジバト>、<シラコバト>、<ベニバト>、<キンバト>などです。
元々はヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアの乾燥地帯に生息していましたが、観賞用、食用、愛玩用として家禽化し、世界中の各国に持ち込まれ、それが野生化し、現在は極圏を除いた世界中で見られるようになりました。
現在は都市化が進み、公園、寺社、駅、駐車場、文化財などの市街地で多く見られます。
体は灰色、首は鮮やかな虹色
全長は31∼34㎝、翼開長62∼68㎝、体重314∼360gとハト科の中では中型の部類です。
灰褐色の羽毛に黒い帯のような模様(灰二引<はいにびき>とも呼ばれる)があり、<ドバト>なのか区別することができます。
また、首の周りに虹色のような羽色のようなものが見えますが、これは構造色といい、見る角度によって色が変わったように見えます。
草食よりの雑食性
基本的な食性は草食性で、ミミズやカエル、昆虫類を食べる雑食寄りですが、
最近では、街中に頻繁に出没し、ゴミやパンやスナックなどのヒトの食べこぼしを食べることがあります。
雑食寄りがゆえに、ヒトの食べ物へ依存度が高く、一度味を覚えると同じ場所に何度も出没する傾向があり、ハトの餌やりは多くのハトを誘引する為、禁止されています。
また、鳥類では珍しく、水にそのままくちばしを差し込みストローのように飲むことができます。
本種は元々森林などの自然環境下に生息していましたが、都市化が進んだことで街の様々な場所で見かけるようになり、マンション、ビルのベランダ、公共施設の屋根、街路樹などに営巣し、繁殖をするようにもなり、様々な問題が起こっています(問題については別項目に記載)。
鳥類なのにミルクで子育て
周年繁殖性であることから、繁殖力が高く、年間5∼6回の繁殖が可能で、親鳥は育雛を行いながら、抱卵を行うのが特徴です。
1回に2個の卵を産み、孵化までは16∼20日で、1か月程度で成鳥になります。
ハトの給餌方法として、<ピジョンミルク(ハト乳)>と呼ばれる分泌物を雛に与え育成します。
鳥類には<素嚢(そのう)>と呼ばれる器官が存在し、素嚢の一部が剥がれ落ちた、タンパク質に富んだ液体状の分泌物で、他にフラミンゴも同じように分泌することができます(フラミンゴミルクともいわれる)。
栄養価が非常に高く、一般のミルクと比べ、2倍以上の栄養量を含み、早期成長を促します。
まるで鳥のコンパス!?磁気をも利用するパッシブ能力!
ハトは比較的に認知能力に優れていますが、その中でも位置を把握する能力に優れ、どの方向にいるのか、どの場所にいるのか測定できると考えられています。
ハトは地球の<磁気(地磁気)>を敏感に感じることができる動物の1種で、くちばしの皮膚には磁場を感じる磁粒子が含まれており、磁場の変化を感じ取ることが考えられています。
また、独自の体内時計、目の瞬膜で太陽光の変化を捉え、現在どの位置にいるのか、どの方向にいるのか把握できているとされています。(太陽のコンパスともいわれる)
したがって、ハトは位置や方向を把握する能力に加え、元の巣へ帰ろうとする帰巣本能を利用し、メッセージを伝える<伝書鳩(でんしょばと)>として、通信が発達する1960年代まで広く使役動物の1種として用いられていきました。
現在は、愛玩用、レース用、式典の放鳥用、鑑賞用(マジックショーなど)として現在も世界中で親しまれています。
平和を知らせる一枚の葉
ハトという動物は、未来永劫、災いや争いが無いことを願う<平和>の象徴として崇められている動物として有名ですが、
それに元づくのは、ユダヤ教やキリスト教の正典とされている<旧約聖書【創世記】>の一部に書かれている、
<ノアの方舟>が有名です。
【40日後、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。】
旧約聖書【創世記】より
上の文を注釈すると、神により世界には、やまらぬ豪雨による40日の大洪水が起こり、<ノア>をのせた生物以外はすべて滅んでしまいました。
水が引き、陸で生きていくことができることを確認するため、カラス、ハト飛ばしてみましたが、まだ陸地は水で覆われ、止まることが無く、戻ってきたそうです。
しかし、7日後、同じように放してみたら、ハトがオリーブの葉をくわえて戻ってきました。
更に7日後ハトは戻ってこなかったことから、陸の水は引き、平和が再び訪れたという事です。
このように、ハトは世界の平和を象徴とする動物として崇められ、<平和擁護世界大会>のイメージや、核の廃止のイメージポスターとして使われていました。
快適さ故におこる摩擦
平和の象徴として崇められ大切にされているハトですが、近年、住宅地、商店街、寺社、公園、駅などの市街地に多く、出没が確認されており、ヒトの健康、建造物に悪影響をもたらす害鳥として社会問題になっています。
弊害にはいくつかありますが、その一つとして、周辺にまき散らされる<フン害>があります。
鳥の糞には、<オウム病クラミジア>、<クリプトコッカス>などの病原菌や寄生虫が含まれており、それがヒトの口の中に入り感染する可能性があります。
これらは、<人獣共通感染症>と呼ばれる病原体で、ヒトにも感染する可能性があり、重篤になる懸念が示唆されています。
また、建物の腐食を早めたり、悪臭により、害虫の増殖を促し、<鳥インフルエンザ>による家畜伝染病のまんえんの危険性が高まります。
その為、<カワラバト>は<鳥獣保護管理法(鳥獣保護法)>により、<狩猟鳥獣>の1種としてリストアップされています。
<狩猟鳥獣>は現在、鳥類28種<カワウ、ムクドリ、スズメ、キジなど>、獣類20種<タヌキ、キツネ、アライグマ、ツキノワグマ、イノシシ、ニホンジカなど>がリストアップされ、特定の条件のもとで捕殺が可能となります。
トリビア
現在募集中です。
リンク
こちらの記事もいかがでしょうか?
〇アラフェネ動物記
〇アラフェネ動物記<ショートコラム>
〇地球のおうち
〇地球のあしあと
〇けもの図鑑
○<X>アラフェネさん